人間の皮膚の構造をコンピューター上に再現する技術を資生堂が開発

このエントリーをはてなブックマークに追加


株式会社資生堂は4月28日、皮膚を超高精細にコンピューター上に再現して解析する「デジタル3Dスキン」技術の開発を発表した。

開発されたデジタル3Dスキンを使うことで、皮膚内部の理解を飛躍的に進めるさまざまな手段の提供が可能になる。また、皮膚の実態解明と健やかな皮膚の実現に貢献していく。

人間の力では困難だった皮膚内部の構造分類

皮膚の状態は、見た目の印象を左右するものだ。その皮膚の状態を決める要因を解き明かすには、皮膚を内部まで詳細に観察し、理解する必要があった。

皮膚の実態理解のためにコンピューター上で解析するには、あらかじめ、皮膚の多様な構造を“人間”によって分類する作業が発生してしまう。

しかし、皮膚の内部にはコラーゲンや細胞など、さまざまな構造が複雑に入り組んでいるため、立体的な形状や分布、関係性等を観察することは困難だった。

そこで資生堂は、AI(人工知能)を活用して分類作業を進めた。

皮膚の構造をAIに学習させることで、皮膚内部の膨大な構造を自動的に分類する手段を確立したのだ。これによって、分類時間を大幅に削減し、デジタル3Dスキン技術の開発に至ったのである。

皮膚内部を統合的に理解するためのアプローチが可能に

デジタル3Dスキン技術は、皮膚の超微細構造までコンピューター上に3次元で再現する。主に解析できるのは、
・皮膚の構造の分離
・特定の構造の単離
・周囲の構造との関係性の解析
などだ。

画像はプレスリリースから(PDF)

プレスリリースによれば、デジタル3Dスキンは、コンピューター上に超微細構図まで再現して解析できるため、皮膚内部を統合的に理解するためのさまざまなアプローチが可能になる技術とのことだ。

また、デジタル3Dスキン技術は共有も容易になっているため、領域を超えた多くのコラボレーションも可能だという。

資生堂は今後、デジタル3Dスキンを活用し、さまざまな製品やサービスの開発を進めていく。

>> プレスリリース