横浜中華街、初の自動配膳ロボットを導入「エンターテイメント性にも注目してほしい」

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画像はYouTube公式チャンネルの動画より

横浜中華街にある招福門株式会社が運営する招福門は9月7日、香港飲茶食べ放題フロアに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防対策として、人工知能(AI)を活用した非接触型自動配膳ロボット「T5(ティーファイブ)」導入の実証実験を開始したと発表。

同店では、顧客にストレスフリーで食べ放題を楽しんでもらうために約5年前からタッチパネル「テーブルトップオーダー(TTO)」オーダーを導入した。そのため、今回のコロナ禍におけるソーシャルディスタンスの取り組みで、注文のプロセスを非接触化することについては、スムーズに実現できたとしている。

さらに、接触率が高い配膳や下膳のプロセスをT5に担わせることで、着席から会計までの間、非接触のまま利用することも可能になる。

T5は、KeenOn Robotics社製の自動配送ロボット。マルチセンサーと最新のSLAM技術を搭載しており、停止位置の誤差は10㎜を実現する。自立走行、障害物を自動回避、エレベーターの乗降、到着後の音声通知、顔表情でのコミュニケーションなども可能。

今回、招福門に導入予定のT5は、小さめな料理を多数目的地に運ぶ際に便利な機種という。最大5ヵ所に同時配送でき、1度の配送重量は50kgとパワーがある。

横浜中華街にはオーダー式の食べ放題は数多くあるが、TTOを採用している店舗は同店を含め数店舗、自動配膳ロボットについては本稼働すれば同店が初になるという。招福門は、同機種を導入することで、同店はもちろん横浜中華街への安心感の増加につながることを期待しているとのこと。

招福門は「この『T5』の導入は決してITを使った効率化や省人化を目的としたものではなく、横浜中華街にあるレストランとして、当店の取り組みを再認識していただける切っ掛けになればと節に願っております。また、『T5』が配膳するというエンターテイメント性にも是非、着目してほしいです」とコメントを寄せている。

>>ニュースリリース

養老乃瀧が池袋にAIロボットがカウンターで働く「ゼロ軒めロボ酒場」開店、人手不足問題の解決へ実証実験

飲食店でのロボット活用は注目されつつある。

たとえば、養老乃瀧株式会社と株式会社QBIT Roboticsは1月23日から約2ヵ月間、JR池袋駅南口にロボットがカウンターで働く「ゼロ軒めロボ酒場」を開店した。

ゼロ軒めロボ酒場では、ロボットがお客様の注文を受け、ビールやサワーなどのドリンクを作って提供する。さらには、お客様の表情などをくみ取り、話しかけたり、手を振ったりするなどの接客をするそうだ。

養老乃瀧とQBITが実証実験をする理由はふたつある。ひとつは、人手不足問題だ。プレスリリースによれば、養老乃瀧でもほかの外食事業者と同様に人手確保に課題を抱えている。ふたつめは、養老乃瀧が目指す「飲食物の提供だけにとどまらない「笑顔の集う場所」としての価値の提供と、QBITの接客ロボットサービスがお客様に提供する価値が一致したからだそうだ。

QBITの接客ロボットサービスは、ロボットが注文を受け、ドリンクを作り提供するため、ホールスタッフの労力低減に期待できるそうだ。人手を必要とするのは、主に開店や閉店作業及び食材補充のみ。そのため、0.1~0.3人/日程度で店舗を営業できる見込みだという。

ロボットは、お客様の性別、年齢、表情などを識別するカメラと連携し、AIを用いてお客様に適切な話しかけやモーションをするよう設計されている。接客対応中や接客後のお客様のリアクションも識別し、「笑顔」と「売上」を評価ポイントとして成果(接客の良し悪し)を学習していくとのこと。