候補者の実力をコンペで可視化して直接採用、「SIGNATE Delta」リリース

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データサイエンスコンペティションプラットフォームを提供する株式会社SIGNATEは11月4日、ダイレクトリクルーティングサービス「SIGNATE Delta(外部サイト)」を提供開始したことを発表した。AI・データ分析スキルを有するハイクラス人材の実力を適正評価し、採用へのアプローチが可能とうたう。

データサイエンスコンペの戦績などから実力を可視化

SIGNATE Deltaでは、同社が提供する「SIGNATE」やGoogleの「Kaggle」といったデータサイエンスコンペティションの戦績、アセスメントの成績などから候補者の実力が可視化された状態でプロフィールを閲覧でき、欲しい人材にピンポイントでアプローチ可能。自社の人材募集要件と候補者のスキル・希望条件との相性を「マッチ度」として見える化するので、スカウト候補者を探すのも容易だという。

また、同じく同社が提供するオンラインAI学習サービス「SIGNATE Quest」を通して候補者のスキルアップをサポートし、候補者の質の担保にもつなげる。

背景にはAI・データ分析への関心の増大

同社のリリースによると、サービスの母体となるデータサイエンスコンペティションSIGNATEの登録会員数は37,000名を超え、オンラインAI学習サービスSIGNATE Questの利用者数もローンチから約半年で6,000名に迫る勢いとのことだ。

労働人口が減少している今、企業の最重要課題は生産性の向上だ。その解決手段としてのDXや、その中心的役割を担うAIに注目が集まる昨今、AI・データ分析への関心やその知識・スキル習得意欲の高い人も急増している。

こうした人々と企業を繋ぎ、社会全体のAI活用やDX推進に貢献していくことを目的に、同社が運営してきたふたつのキャリア系サービスを統合し、今回SIGNATE Deltaとしてリリースに至ったという。

なお、SIGNATE Deltaのリリースに加え、今後は新卒スカウトサービスもリリースを予定しているという。

>> プレスリリース

SIGNATEコンペでデータサイエンス人材発掘するJR西日本

SIGNATEでは定期的にコンペが開催されていて、そのひとつが「AIエッジコンテスト」だ。自動運転を実現するために必要なハードウェア、ソフトウェアの両面の知識と技術が求められるコンペティションであり、過去に4回開催されている。

3回目にはJR西日本が優勝。コンテスト内容は「車両前方カメラ画像を活用した物体追跡」。車両前方に設置したカメラで撮影した動画から、物体が写っている領域をバウンディングボックスで検出し、追跡するアルゴリズムを作成するというものだ。

Ledge.aiではJR西日本のAIエッジコンテストの優勝に際し、優勝した社員に経緯や苦労についてインタビューしている。こちらもぜひご覧いただきたい。

今回リリースされたSIGNATE Deltaはダイレクトリクルーティングサービスだが、実際、ノウハウのない事業会社がAI・データ分析人材のスキルを適切に把握し、採用するのは難しい。SIGNATEやKaggleのようなコンペの戦績が可視化されていれば、定量的な人材の評価が可能だ。

データサイエンス人材が社内にいることで、社内のデータ活用は進む。このようなサービスをうまく利用して適切な人材とマッチングできれば、JR西日本のように、社内でデータ活用の「波」を起こせるのではないだろうか。