株式会社SIGNATEは、経済産業省の実証事業にも採用されているオンラインAI学習プログラム「SIGNATE Quest」の個人向けサービス(外部サイト)の提供を4月6日から開始した。
実践としてのAI開発コンペティションとAI人材育成の両輪へ
同社が提供する法人向けのSIGNATE Questは、販売から3ヶ月間で売上1億円を達成している。動画視聴やプログラミング実技を通じ、AIを活用したビジネスの企画立案からAIモデルの構築まで、PBL形式にてAIプロジェクトを擬似経験できる。経済産業省の実証事業である、課題解決型の人材育成プログラム「AI Quest」にも採用されたサービスだ。
AI Quest ホームページより
昨年10月に提供を開始して以来、さくらインターネット株式会社が経済産業省事業として実施する衛星データ活用技術者養成e-learning「Tellus Trainer」、広島県が実施する「ひろしまサンドボックスAI人材育成チャレンジ実施業務」などで利用されている。教育機関向けサービスとして一部機能の無償提供も始まり、第一弾として「広島工業大学」の必須科目としても導入が決定している。
AI開発コンペティションプラットフォーム「SIGNATE」も運営する同社は、自社のプラットフォームにおいても、AI開発コンペティションに参加できるレベルの人材を育成する仕組みが同時に必要だと考えていたという。個人向けのSIGNATE Questは、法人向けのサービス提供から得た「教材はもっとこうあるべき」「提供の仕組みはもっとこうあるべき」という知見を元に、サービスの提供に至った。
SIGNATE Questには、さまざまな業界の実データを使いながらAIモデルの構築を目指す「Quest」と、AIに関する知識を単元別に学ぶ「Gym」と呼ばれる2種類の講座が用意されている。知識が足りないと感じた場合はGym、より実践的な経験を積みたい場合はQuestに挑むという具合で学びを深められる。
SIGNATE Quest HPより
現在、通常価格1,980円/月(税抜き)のところ、オープン記念価格で6月30日まで980円/月の価格で申し込める。新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が要請されている昨今、このタイミングで個人向けのサービスが出たことは、これからAIを学ぶ人には喜ばしいことだろう。Ledge.aiでも以前体験記事を書いているので、そちらも参考に。
Souce:PR TIMES