DX推進の方法や成功事例をまとめた資料が話題 IT部門に頼らない「現場主導」がトレンド

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アステリア株式会社が公開している資料「現場主導・DX推進のススメ」が話題だ。この資料は、アステリア株式会社のサイト上からダウンロードでき、誰でも無料で閲覧可能。

この資料が注目を集めている理由は、「IT部門に頼らず、“現場の人”だけでDXを推進させる方法」が事例とともにまとめられているためだ。DXは推進しなければいけないと危機感は持っているが、人手が足りないため思うように進められない……。そんな多くの企業が悩み、そして気になると思われる「何から始めれば良いか」「DXを推進させた他企業はどういう取り組みをしたのか」といった現状と解決方法がわかる内容になっている。

公開しているアステリアの許可のもと、話題の資料「現場主導・DX推進のススメ」を本稿で簡単に紹介したい。

IT部門は不要 誰でも使えて安価にスタートできる仕組み

多くの企業が取り組みを進めたり、検討をしたりするデジタルトランスフォーメーション(DX)は、昨今の注目トピックのひとつだ。しかし、いわゆる“DX人材”が不足しているため、DXを推進させたくてもさせられない……という状況に陥っている企業は少なくない。さらに、この状況を打開するために、DX人材を育成・採用しようと動くものの、すべての企業に同様の動きが可能かと言われれば、実現性は高いとは言えない。

それでは、人材不足によってDXを推進できない企業はどうするべきか。答えは“現場”にある。いまDXを推進している企業のなかには、IT部門に頼らず、現場部署の担当者によって推し進めているケースが増えてきているのだ。現場の担当者自らが進められれば、その現場特有の“課題”も明確になっており、多忙な他部署への連携も必要なくなる、という考え方である。

しかし、現場主導でDXを推進するには、当然のように越えなければならないハードルがある。それは「ITへの理解」だ。いやいや、ITについてこれから学ぶコストを考えるのか……と思うかもしれないが、少し待ってほしい。ある意味で、今回紹介しているアステリアの資料が話題になっているのは、この部分にある。

アステリアの資料が提唱しているのは、「デジタル操作に長けていない人材であっても、現場で構築でき、安価かつ迅速にスタートできる仕組み」が現場主導のDXに必要だ、ということだ。端的に言えば、誰でも使えて安価にスタートできる仕組みを指す。現場の負担をシンプルに解決していき、ふだん人の手によって対応していた業務を棚卸しし、ひとつずつ解決/改善していこうという考え方である。

同資料によれば、これからDXを推進するうえで必要なのは下記の4ポイントだそうだ。
・費用負担が少なく、すぐに導入できるシンプルな仕組み
・現在の環境を前提にした長く使える環境
・新たに機能を追加するたびに外部に依頼する必要がない
・刻刻と変わる状況に対応しやすい仕組み

それでは、これらを満たすにはどうすればいいのか。アステリアの資料では、同社が提供するエッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」を紹介している。

アナログ対応の業務を自動化 プログラミング不要で画像認識AIも使える

アステリアのGravioは、プログラミング不要にもかかわらず、画像認識AIを使ってカメラ撮影した画像から人数を検知したり、無料で借りられるセンサーを使うことで三密を検出し安心感を与えられたりするツールだ。具体的な特徴は下図を参考にしてほしい。

現場主導・DX推進のススメ」より転載



同資料内では、実際にGravioを活用した企業によるDX成功事例がいくつかまとめられている。本稿でも簡単に紹介しよう。

株式会社アシックス
アスリート向けシューズ製造の効率化/アナログ業務を脱却

導入したのは、カスタム生産部と呼ばれる生産部門。アシックスでは世界中のトップアスリートのシューズを数多く手掛けている。シューズの製造プロセスには、機械内の温度管理が必要だった。従来は1日2回のアナログの温度計を使い、人の手によって温度確認作業が発生していたが、Gravioを活用することで温度計測を自動化。さらには、クラウド上にて温度データを可視化し、関係者に対して温度変化レポートをメール共有している。

さらには、LiDAR(レーザー光による検知・測距)搭載のセンサーを使うことで、シューズのソールやその他部品の厚さを測定するに作業にもGravioを使っているそうだ。これにより、測定時間を15分の1にまで短縮している。

株式会社フォレストコーポレーション
オフィス利用者に対して安全性をアピール/販促活動にも活用

フォレストコーポレーションは、ワーケーションやテレワークの場として推進する注文型オフィス事業を営む。昨今のコロナ禍では、建物内の安全性が特に重視されるようになった。とくに同社に関しては、オフィスを提供する事業をしている関係上、自社の商品でもあるオフィスは“安心・安全に使えるかどうか”がカギを握っていた。

Gravioには無料貸出センサーが豊富にあると先述したが、フォレストコーポレーションでは温湿度センサーを活用し、これまでは毎日10分かかっていた環境測定業務を自動化したそうだ。「たった10分の作業」と思うかもしれないが、自動化したことで欠測や測定のばらつきもなくなり、安心や安全を提供したい同社にはベストプラクティスだったようだ。

山梨県厚生連健康管理センター
医療機関における“密”を防止/わずか数日で構築作業を完了

山梨県最大規模の健康管理センターとして、山梨県厚生連健康管理センターは県民の健康を長年にわたり支え続けている。コロナ禍に際しても、真っ先に感染対策に取り組み、その一環としてセンサーを活用したGravioによる二酸化炭素濃度見える化ソリューションを導入した。

二酸化炭素濃度を可視化したことで、医療機関が混んでいると不安……という受診者が抱える不安の払しょくだけでなく、窓を開けて換気をしなければいけないタイミングを明確にする客観性を両立させた取り組みだ。現在では、3フロア14箇所に合計でおよそ40個のセンサーと表示器を設置している。

本稿で紹介した内容は、アステリアが公開している資料「現場主導・DX推進のススメ」のほんの一部だ。資料本編では、「DXへの第一歩に必要なこと」「企業と現場が抱えるDX推進における課題」「これからDXを推進するなら、何から始めるべきか」「成功事例とそのポイント」などがまとめられている。

この資料は、これからDXを推進したいと検討している企業にはもちろん、「一度は検討していたけど、何らかの理由諦めてしまった」という企業の方にもぜひとも読んでいただきたい内容となっている。

アステリアのサイト上で公開されているので、気になる方はぜひとも下記リンクより資料を手に取っていただきたい。