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株式会社スカイシーカーは3月23日、自治体向けに人工知能(AI)技術を活用することで、定点カメラで撮影した獣種の判別・データの仕分け・解析レポートの作成を代行する「定点カメラの撮影データ解析代行サービス」を開始した。
野生動物による農作物被害や獣害が発生している中山間地域では、森林・山間部にトレイルカメラ(動物や人の熱を感知して自動撮影するカメラ)を定点設置し、野生動物のモニタリングやデータを収集している。
しかし、収集した大量の画像(または動画)データを目視で解析したり、出没した動物の獣種や日時、頭数を統計的に処理したりする作業は自治体職員の業務リソースを圧迫しており、大きな作業コストが発生しているという。
スカイシーカーは定点カメラの撮影データ解析代行サービスを提供することで、自治体職員の業務リソースを削減する狙いだ。
本サービスは獣種の判別に、同社および東京都立大学、あきる野市が共同研究開発した、AIによる画像認識技術を活用し、定点カメラで撮影した獣種を自動判別できる「スマート鳥獣自動判別システム」を使用している。
同システムにより、撮影データに写った動物を「イノシシ」「シカ」「クマ」「その他獣種(サル、アライグマ、ハクビシンなど)」「空打ち(動物が写っていないデータ)」の5つに自動判別できるという。
同サービスでは、データの仕分け(タグ付け) 解析段階で判別した獣種ごとにデータを後にデータ管理や確認作業がスムーズにできる状態で納品してくれる。また、獣種・出没日時、頭数を統計的にまとめたレポートを作成するため、農作物被害や獣害の被害防止対策立案に活用できるとしている。
料金プランは年間プランで30万円から、月々プランは3万円からだ。
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