写真:SoftBank World 2018でAIについて語る孫正義
ソフトバンクが、AIの学修・研究に取り組む学生を対象とした給付型の奨学金プログラムを2019年4月から実施すると発表しました。
「ソフトバンクAI人材育成スカラーシップ」とは?
今回発表された「ソフトバンクAI人材育成スカラーシップ」は、AIがすべての産業で幅広く活用され、各産業のビジネスモデルや競争環境が激変する時代を見据え、今後の各産業の発展を担うAI人材の育成に貢献することを目的としたもの。
募集内容は以下の通り。
1人当たり100万円(8万円/月×12カ月、一時金4万円)
募集人数
最大100人
給付対象期間
2019年4月~2020年3月
募集対象
ソフトバンクが指定する大学院に、2019年4月時点で修士課程1年生または博士前期課程1年生として在籍し、情報工学や情報科学、統計学などの分野において、AIに関する学修・研究に取り組む学生
募集方法
対象の大学院を通して、JEESが2018年10月以降に順次応募を受け付けます。書類提出の受付期間は各大学院によって異なります。応募には2019年4月時点で在籍予定の各校の学長推薦が必要です。
選考方法
書類選考(必要に応じて面接も実施)
奨学金はソフトバンクが公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)の「冠奨学金事業」に寄付した寄付金からまかなわれるそう。それにしても、ソフトバンクが指定する大学院……とはいったいどこか気になります。
すべての産業をAIでアップデートするソフトバンクの本気
ソフトバンク代表取締役 副社長執行役員 兼 CTOの宮川さんは、以下のようにコメントしています。
「AIの学修・研究に取り組む学生を応援するこの奨学金プログラムを通して、より多くの学生にAIに関する分野に興味を持ち、その道を志していただきたいと思っています。また、奨学生には、AIが各産業の在り方を変えていく時代に、AI分野で日本をリードする存在になってほしいと願っています」
この奨学金が、ソフトバンクワールドで「AI群戦略」とぶち上げた孫さんの後押しによるものであることは間違いないでしょう。孫さんはソフトバンクとは関係なく、「孫正義育英財団」を立ち上げ、惜しみなく若い才能に投資しています。
まさに、すべての産業をAIでアップデートしにかかるソフトバンク。その屋台骨となるAI人材の育成に注力するのは当然かもしれません。