「AIが転けたらソフトバンクグループが転ける」孫正義さん、大幅な減益でも自信揺らがず

このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義さんは8月10日、2022年3月期 第1四半期 決算説明会のなかで、2021年度4月期~6月期の連結決算は純利益が7615億円になったと発表した。

同純利益は前年度同期の1兆2557億円から約39%減少し、「大幅な減益」になったものの、孫正義さんは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で投資しているAI(人工知能)企業などが起こすAI革命について、「(今後も)『間違いなく広がる』と心から確信を持って言える」と語るなど、揺らがない自信を見せつけた。

「AIが転けたらソフトバンクグループが転ける」

孫正義さんが決算説明会なかで「今日の決算発表のプレゼンでは、このページが1番大事だと思っています」と話したのは、ソフトバンクグループが2017年以降、世界の未上場AI企業の資金調達の10%を手がけたことを示すスライドだ。

「この分野において、(ソフトバンクグループは)もはや間違いなく世界最大の資本家としての存在になっているのだと思います。2番、3番の会社がどれくらいの規模にあるかと言うと、われわれの何分の1。われわれは何倍も大きい資本を投資したと思います。最近、日本の会社で世界No.1の企業はだいぶ減ってきたのではないかと思いますが、われわれは1つこのような特徴を持っています」

孫正義さんは「『今から10年間、20年間、AIを活用する企業がどんどん企業価値を増やしていくのか? AI革命は広がっていくのか?』という問いをされれば、『間違いなく広がる』と心から確信を持って言えます」と語気を強める。

今回の純利益は大幅な減益なものの、前年度同期はスプリント(Tモバイル)の株売却などで得た利益が膨らんでいた側面もある。

孫正義さんは前年度同期と今年度同期の純利益を比べ、「決算上の数字では大幅な減益ではありますが、スプリント(Tモバイル)関連の一時益を両方の年から差し引くと、それなりの成績だった」と振り返った。

孫正義さんは新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)が感染拡大したこの1年のソフトバンクグループについて、「われわれ(が注力する)情報革命、AI革命の分野においては、むしろ直接人と会えないというなかで、オンラインでの仕事やエンターテインメントなど、さまざまな部分がより加速したのではないかという面もあります」と総括する。

「『AIを活用している会社にしか投資したくない』というのがわれわれの想いですから、『AIが転けたらソフトバンクグループが転ける』ということです。『インターネットが転けたら、GAFAが転ける』というのと同じで、われわれはインターネットが必ず大きくなるんだと信じて、この二〇数年間いました。実際にそうなりました」

孫正義さんはソフトバンクグループの現状について、「市場規模が大きくなると、いつまでも10%のシェアを取れるのかどうかはわかりませんが、少なくともこの4年間、新しい革命においての資本家としての位置づけとしてはフルスイングしている状況ではないか」と分析する。

最後に、孫正義さんは「しっかりとリスクを取って、堂々とこの分野を進めていきたい。AI革命は始まったばかりだと心から信じて、不退転(ふたいてん)で取り組んでいきたい。なぜなら、われわれは情報革命で人々を幸せにしたい。そういう未来を作りたいと心の底から思っているからです」と、変わらぬ孫節を見せつけた。