孫正義さん「大きなチャンスある」ソフトバンクグループ、AI企業投資の南米ファンド2 約3300億円

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画像は2022年3月期 第1四半期 決算説明会より

ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は9月14日、AI(人工知能)企業への投資で知られる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」のなかで、ラテンアメリカ市場に特化した2つ目の私募ファンド「ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド2(ラテンアメリカ・ファンド2)」を設立し、30億米ドル(約3300億円)をコミットすると発表した。追加資金調達も検討する。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義氏は「ラテンアメリカは経済的に世界でもっとも重要な地域のうちの1つで、ソフトバンクグループはこの地域の何億もの人々に恩恵をもたらすようなテクノロジーの導入を引き続き促進していきます」とコメント。

続けて、「ラテンアメリカにはとても多くの革新と創造が起こっており、かつてないほどの大きなビジネスチャンスがあると確信しています。ラテンアメリカは戦略上とても重要であることからマルセロの指揮下において私たちのプレゼンスやコミットメントを強化することとしました」と語る。

ラテンアメリカ・ファンド、ユニコーン企業のうち15社に投資

ラテンアメリカ・ファンド2の設立は2019年3月に発表した、50億米ドル規模の「ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド(ラテンアメリカ・ファンド)」の成功によるもの。

ラテンアメリカ・ファンドは2021年6月30日時点で、35億米ドルを48社に投資し、公正価値は69億米ドルになった。Gross IRR(現地通貨ベース)は103%、Gross IRR(米ドルベース)は90%、Net IRR(米ドルベース)は85%を記録している。

2021年9月14日時点で、25社あるラテンアメリカのユニコーン企業のうち、QuintoAndar、Rappi、Mercado Bitcoin、Gympass、MadeiraMadeiraなどの15社に投資した。

Kavakの4.4倍、VTEXの4.4倍、QuintoAndarの2.6倍、Banco Interの3.5倍など、ポートフォリオ企業の価値を大きく向上させたという(米ドルベース・2021年6月30日時点)。

ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア、アルゼンチン、エクアドルなど、ラテンアメリカ全域に投資することで、投資を分散化している。

「DXが今後も加速していくことを確信させてくれた」

ラテンアメリカ・ファンドとラテンアメリカ・ファンド2は、SBG副社長執行役員 COO、SoftBank Group International CEOのマルセロ・クラウレ氏が、マネージングパートナーのShu Nyatta、Paulo Passoniが運営する投資チーム、オペレーティングパートナーでブラジル拠点のヘッドであるAlex Szapiroが運営するオペレーションチームとともにリードする。

投資チームとオペレーションチームは、マイアミ、サンパウロ、メキシコシティで活動しており、総勢60人以上の人員で構成される。ラテンアメリカ・ファンド2はラテンアメリカであらゆる国や業界において、シードから上場企業まであらゆるステージのテクノロジーを活用した企業に投資することを目指す。

ソフトバンクグループは「Eコマース、デジタルファイナンスサービス、ヘルスケア、教育、ブロックチェーン、企業向けソフトウエアなどの業界にフォーカスし、新技術やAIを活用して新しい産業を再定義したりするような有望な企業を見いだしていきます」と意気込む。

マルセロ・クラウレ氏は「過去2年にわたって、私たちはソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドから予想をはるかに超える素晴らしい成功とリターンを得てきました。ラテンアメリカの起業家たちがこの地域で見せてくれた素晴らしい仕事ぶりとビジョンは、デジタルトランスフォメーションが今後も加速していくことを私たちに確信させてくれました」と振り返る。

続けて、「事実、2022年はラテンアメリカの歴史上もっとも大きなIPOの年を迎えるものと期待しています。今こそ私たちがこの地域におけるコミットメントを強化する時です。私たちは今後も30強の国々におけるテクノロジー企業を引き続きサポートし、この地域においてもっともアクティブなテクノロジーインベスターであることを誇りに思います」と述べている。

>>ニュースリリース