検出速度はわずか0.05秒以下、AIでリチウムイオン電池などの火災を防止

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株式会社イーアイアイと株式会社大栄環境総研は11月16日、共同で人工知能(AI)火花検知システム「Spark Eye」(特許出願中)を開発したと発表。

「Spark Eye」は、画像認識AIの技術を活用し、リチウムイオン電池などが破砕機において、破砕された直後に発生する火花をわずか0.05秒以下で自動検知。アラート発報(自動散水連携可)をすることで、火災を未然に防ぐという。

同システムは、検知した画像や動画をクラウド上で管理できる可視化機能を搭載しており、定量的なリスク管理を実現する。また、警報の感度調整を現場の火花発生状況に応じて、クラウドシステムで簡単に設定し、誤動作を防止できる。

さらに、火花の発生状況を鑑み、「メール送信や遠隔監視ボードへのアラート発信」「PLC出力によるIoT警報ランプ」「消火栓などの自動起動」など、適切な警報レベルを設定できる。火花発生と終了時に、設定したメーリングリストに画像付きの発生状況を送信することも可能だ。

従来よりも前段階での火災リスクを検知し、火災を未然に防ぐ

近年、廃棄物処理施設の破砕機において、小型電子機器類に搭載されたリチウムイオン電池が原因の火災が増加しているという。チウムイオン電池類は、破砕機にて破砕された瞬間に火花や高温熱源の火種となり、周辺の廃プラなどに引火し、火災が発生するとのこと。

一般的な対処方法は、煙や熱検知システムを破砕後のベルトコンベア上に設置するが、この方法ではコンベア上で検知したときには、すでに火災が起きてしまっているという。検知のタイミングが遅く、延焼リスクが非常に高い状態での検知が原因と考えられる。

また、実際に火災が発生した際には、コンベア上で火種が移動するとともに、煙などで火種の位置特定が困難なことから、迅速な消火が難しかったとする。

このような現状を踏まえ、イーアイアイと大栄環境グループはAI火花検知システム「Spark Eye」を開発した。同システムは従来よりも前段階での火災リスクを検知し、火災を未然に防げるとしている。

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