株式会社Specteeは2023年3月27日、提供するAI自動音声システム「AIアナウンサー『荒木ゆい』」を活用した音声案内システムが、神戸市の防災行政無線で導入されると発表した。
より効率的・効果的な情報発信を行うためのシステム導入
神戸市では災害発生時にすみやかに避難情報などを伝達するため、平成24年度からデジタル防災行政無線を海岸部や河川部、緊急避難場所など災害発生時における重要箇所に設置している。
今回はより効率的・効果的な情報発信を行うため、防災行政無線の操作卓を更新するとともに、AIによる音声合成システムの導入を行ったとのこと。
災害発生時には外部からの防災行政無線の設定が可能に
これまで防災行政無線は、市役所内の操作卓にて担当者が読み上げる必要性があった。今回のAIアナウンサー「荒木ゆい」の導入により、インターネット環境があればどこからでも防災行政無線の放送が可能になる。
また災害発生時にはすみやかな情報伝達が求められる中、AIアナウンサーを活用することで、防災行政無線の放送に慣れていない職員でも簡単な操作で文章の作成や放送設定を行うことができ、これまでより効率的かつ効果的な放送が可能となるという。
AIアナウンサーの災害活用
東日本大震災時には南三陸町で当時24歳の職員が、防災無線で避難を呼び掛け、最終的に津波にのまれて亡くなるという悲劇もあった。災害発生時は職員も被災者となり、安全な場所に避難する必要がある。AIアナウンサーの活用により、外部からの防災行政無線の放送や、ドローンを活用した避難誘導も可能になり、より安全な災害対応ができるという。
■神戸市×スペクティ スピーカーを搭載したドローンが、AIアナウンサーの技術を活用し避難を多言語にて呼びかけ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000016808.html/
■株式会社Spectee
https://spectee.co.jp/
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