博報堂DYグループが「Sports Technology Lab」を設立。Preferred Networksの技術を活用しスポーツ × AIを加速

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博報堂DYホールディングスと博報堂DYメディアパートナーズがスポーツテクノロジーの研究、新規事業開発を目的に、株式会社Sports Technology Labを共同で設立。2018年11月1日より営業を開始しました。

そのSports Technology Labにおいて、以前から資本業務提携をしているPreferred Networksと共同で、ディープラーニング技術を用いたスポーツアナリティクス領域のプロダクト開発を行うとしています。

Preferred Networksと連携し、スポーツアナリティクスソリューション開発を加速

博報堂DYグループが2017年12月に新設したグループ横断組織「AIビジネス・クリエイション・センター」は、AI技術を活用したソリューション開発を検討してきました。

今回、スポーツ領域に注目しスポーツデータとAI技術を活用し、スポーツアナリティクステクノロジーの研究・開発や、スポーツアナリティクス事業のフィジビリティスタディを行うSports Technology Labを設立。機械学習・深層学習技術における日本のユニコーンPreferred Networksと包括的共同開発契約を締結し、新たなソリューションを開発していきます。

また、Sports Technology Labは博報堂DYグループのスポーツデータビジネスを推進するデータスタジアムとも連携し、海外マーケットも見据えたスポーツ領域での新規ビジネス展開を目指すそう。

株式会社Sports Technology Lab 代表取締役社長 中谷 吉孝氏、株式会社Preferred Networks 代表取締役社長 最高経営責任者 西川 徹氏のコメントは以下のとおり。

――中谷
「スポーツの世界のデータ化は急速に進んでいます。博報堂DYメディアパートナーズの子会社のデータスタジアムでも、様々なジャンルでデータを収集・蓄積しており、また世界のデータ会社とも連携しています。

こうした豊富なデータ、当社の持ち味である発想力、そして世界水準のAI技術を持つPreferred Networks社の技術を掛け算することで、今までにないソリューションを開発できると信じています。今後にご期待ください」

――西川
「PFNは、深層学習技術の産業応用を進め、様々な領域でイノベーションの実現を目指しています。今回、Sports Technology Lab社と協業し、新たにスポーツアナリティクス領域に挑戦できることを大変うれしく思います。

PFNが得意とする深層学習技術と、データスタジアム社が保有するスポーツのデータを組み合わせることで、グローバルな競争力をもった、革新的なスポーツアナリティクスソリューションの開発を目指してまいります」

スポーツへのAI活用は発展途上だが、盛り上がりも

スポーツ分野においては、プレーの解析や判断は人間の経験値や感覚に委ねられる部分が多く、AI技術の活用はまだまだ発展途上だと言われます。

一方で、スポーツアナリティクスのカンファレンスである「スポーツアナリティクスジャパン」は年々参加者を増やすなど、「スポーツ × AI」が日本で盛り上がり始めているのも事実。

たとえば、富士通の女子バスケチーム「レッドウェーブ」では、画像処理で選手とボールを自動追跡し、プレイをデジタル化するモーショントラッキング技術の高精度化にAIを活用しています。本拠地の川崎市の体育館に8台のカメラを設置し、試合中の選手の動きや、フォーメーション、シュートを認識して記録するシステムを導入しています。

そのほか、Ledge.aiで取り上げているスポーツとAIの事例は以下のようなものがあります。

試合の結果予測などは競技に直接は関わりはないものの、OpenPoseなど、人の動きを解析する技術はスポーツと親和性が高いと思われます。

AlphaGoやPonanzaといったAIが、将棋や囲碁などのゲームの競技性を根こそぎ変えたように、スポーツにもさらなる変化を起こすことに期待です。