使い続けたいクラウドはAWS、人気のあるツールはZoom! ソフトウェア開発に関する動向調査「Stack Overflow Developer Survey 2022」

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プログラミング技術に関するナレッジコミュニティStack Overflowは6月22日、180カ国のプログラミング学習者と開発者の約7万人を対象とした、ソフトウェア開発に関する調査「Stack Overflow Developer Survey 2022」の調査結果を発表した。

プログラミング言語、スクリプト言語など:プロと学習者、使っているプログラミング言語に違いあり


画像はプロの開発者とプログラミング学習者の平均値

今回の調査で、JavaScriptがもっともよく使われるプログラミング言語として、10年連続の1位を獲得した。しかし、プログラミング学習者はJavaSscriptの他に、HTML/CSSやPythonを使用している言語として回答し、3言語が僅差で並んだ。


プロの開発者(左)とプログラミング学習者(右)の使用言語比較

プログラミング学習者とプロの開発者を比較してみると、どちらかといえば学習者は、PythonやC++、Cなどを使用していると回答した人が多く、SQLやTypeScript、Bash/Shellを使用していると回答した人は少ないことがわかった。

一方、使用しているプログラミング言語を使い続けたいか尋ねると、1位は7年連続でRustとなり、2位にElixir、3位にClojureと続いた。もっともよく使われるプログラミング言語であるJavaScriptを使い続けたいと回答した人は61.46%だった。

今後、どのプログラミング言語を使って開発したいかを質問すると、1位はRustで17.6%、2位はPythonで17.59%、3位はTypeScriptで17.03%となり、3言語が僅差で争う結果となった。

クラウドプラットフォーム:AzureがGCPのシェアを上回る

AWSは、全回答者の約51%が「利用している」と回答し、もっとも利用されているクラウドプラットフォームとなった。2位は28.72%でMicrosoft Azureが獲得し、Google Cloud(26.81%)から2位の座を奪った。そのため、AWSとMicrosoft Azureは組織に浸透し、利用する開発者がより多くなっていることがわかる。

一方で、プログラミング学習者におけるクラウドプラットフォームの利用状況は大きく異なっている。プログラミング学習者がもっとも利用しているプラットフォームは、アプリ開発のためのプラットフォーム「Heroku」で35%となり、開発者(18%)よりも高い数値を示した。また、Google CloudやFirebase、VMwareでも、プログラミング学習者の方が利用率が高いという結果が得られた。

AWSはもっとも利用されているクラウドプラットフォームだけでなく、もっとも使い続けたい・今後使いたいクラウドプラットフォームにもなっている。

コミュニケーションツール:人気3ツールが安定して支持を得る

もっとも人気のある3つのコミュニケーションツールは、プロの開発者とプログラミング学習者に共通して、上から順にZoom、Microsoft Teams、Slackとなった。3つのツールの利用率は50%を超えており、4位のGoogle Chat(20.2%)に大きな差をつける結果となった。

>>Stack Overflow Developer Survey 2022