株式会社TCIは9月27日、AIカメラを利用した通園バスの車内置き去り防止装置「SYANAI・OKIZARI・SHINAIDE(SOS-0001)」を発売すると発表した。通園バスの車内置き去りにより園児が死亡した悲痛な事件を受けて、「ヒューマンエラーでは済まされない。再発防止に向けて早急に改善が必要」と製品開発をスタートしたという。
車両のエンジンが停止した60秒後からシステムが起動し、AIカメラが人間を検知すると大音量ブザーで車外に警告音を発する。幼稚園・保育園の送迎バスなど、あらゆるスクールバスと送迎車輌に対応している。10月3日より発売開始予定。
SOS-0001の特徴
ドライバーが車を離れてもAIカメラが監視
エンジンを停止した60秒後にAIカメラシステムが立ち上がり、ドライバーが車を離れた後でもAIが監視を続ける。約2時間後に自動で停止する。
AI機能を搭載したカメラ
車内に設置するカメラはAI搭載で、検知範囲に入った「人間の姿のみ(幼児も)含む)」を自動で認識・判断する。
1台のモニターに接続できるカメラは最大4台。導入する車両サイズに合わせて、4台のカメラ(水平視野角140度)を設置し、死角をカバーする。
聴覚・視覚での警告システム
AIカメラが人間を検知すると、大音量の警告音を発する。音(聴覚)と光(視覚)で周囲に知らせることで、確実な置き去り防止につながる。本システムのブザーは、防塵防水規格IP56を取得している(粉塵の侵入防止、波浪またはすべての方向から強い水流を受けても影響がないとされる規格)。
遠隔通信オプションでより確実に置き去りを防止
60メートルの通信が可能な遠隔ブザーもオプションで導入できる。AIカメラが車内の人間を検知すると、車両のブザーと同時に、離れた場所の職員室や教室内などでオプションブザーが作動する。
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