トイレに入った“ねこ”の健康状態自動判定AIを開発、ハチたまが2億円超の資金調達

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スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を手掛ける株式会社ハチたまは、合計2億円超の第三者割当増資をプレシリーズAラウンドにて実施したことを発表した。引受先は、マネックスベンチャーズ株式会社、羽立化工株式会社、横浜キャピタル株式会社、山口キャピタル株式会社、ひびしんキャピタル株式会社、株式会社シグマクシス、大手商社など。

写真下中央にあるのがスマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」だ

このラウンドによって調達累計額は4億円を突破した。今後はAIを活用した「ねこの健康状態自動判定アルゴリズムの開発」および「獣医師との連携システム」の開発を強化するそうだ。

スマートねこトイレtolettaは、ねこがトイレに入るだけで、自動でねこの健康データを取得し、スマートフォン上のアプリに通知するヘルスケアサービス。ねこの利用頭数は2000頭、健康データの件数は100万件を突破した。

画像は過去のプレスリリースより。「体重」「尿量」「排尿回数」「入室回数」「滞在時間」「経過時間」といった指標データを取得する

今回の増資による資金使途は、先述のとおりtolettaの健康データを活用したAIによるねこの健康状態自動判定アルゴリズムの開発、また、獣医師との連携システムの開発だ。飼い主が愛猫の体調変化により早く気づき、すぐに獣医師とつながることで早期ケアを実現させる。

プレスリリースで投資家からは次のようにコメントされている。

和田誠一郎氏
マネックスベンチャーズ株式会社 代表取締役

家族の健康を気遣い、いつまでも共に元気に過ごしてほしいと思う気持ちは、世界中の人々が共通して抱く思いです。家族の形、その在り方が、時代の流れとともに変化する中で、多くの現代人にとって、日々の時間を共にするペットは大切な家族の一員となりました。 堀さん率いるハチたま社の開発する「toletta」は、大切な家族の一員である猫の健康状態を、テクノロジーが翻訳者となって飼い主に伝える、素晴らしいプロダクトです。言語を問わず、世界中の愛猫家にとって必要不可欠なプロダクトになる可能性を秘めた「toletta」によって、家族の一員である猫の健康が維持され、1日でも長く、そしてたくさんの家族の思い出を創る一助となることを願います。その実現に向けてハチたま社と共に邁進します。

中村哲也氏
羽立化工株式会社 代表取締役

ハチたまさんからtoletta開発のお話をいただいた時、これは次代のIoT製品だととても興味深く感じ、開発に協力することになりました。開発を進める中で、ハチたまさんと世界に発信する夢を共有したいと思うようになり、製造を担当するだけでなくパートナーとして出資させていただくことになりました。

※ともに原文ママ

現在、tolettaの販売は日本国内のみだが、今後は海外展開を本格化させていくという。そのため、海外展開に向けたシリーズAの調達を実施予定とのこと。このシリーズでは、国内だけでなく海外投資家からの資金調達も予定している。

>>プレスリリース(PR TIMES)


人間向けの「AIトイレ」をLIXILが展示

今年10月に開催された「CEATEC 2019」で、LIXILがAIトイレを展示した。便座につけられた画像センサーから便の画像を分析し、その形状や大きさを記録できる。プロトタイプの段階から多くのメディアで取り上げられ、大きな話題をつくったトイレだ。

教師データの作成に携わったという青山敬成氏は、「画像認識AIを作るにあたって、医師の協力を得つつ、社内モニターの3000枚もの便画像を私自身が分類して学習させました」という。

主に高齢者施設向けのプロダクトで、医療機関のほか、健康を気にする個人など、さまざまな層に展開していきたいそうだ。

AIトイレ以外にも、CEATEC 2019では、映像解析AIエッジロボット、AI病理診断などAIに関するさまざまな展示が目立っていた。詳しくはLedge.aiに掲載されているイベントレポート記事をご覧いただきたい。