凸版印刷、AI校閲システムに「BERT」採用で推測精度向上 2022年度まで100億円の売り上げ目指す

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凸版印刷株式会社は4月15日、金融業界向けの印刷物・デジタル媒体における制作や校正業務の効率化を支援する「AI校閲・校正支援システム」において、日本語誤り箇所の推測精度を向上させるために学習~推論アルゴリズムに米Google(グーグル)の自然言語処理モデル「BERT」を採用したと発表。初期費用は500万円。運用費用は40万円/月。利用条件により変動する。

本システムは、AIが導入企業や業界特有の表記や専門用語を学習することで、各企業が求めている基準にあわせて誤表記を検出するものだ。文脈にあわせて助詞の誤用や漢字誤変換などを判断・検出したり、媒体独自の制作ルールや基準をシステムが管理したりもできる。

今回、採用する「BERT」はGoogleが2018年10月に発表した自然言語処理モデル。近年、自然言語処理のさまざまなタスクで従来と比べて大幅な精度向上を達成し、注目を集めている。今後、本システムではBERTの特徴である追加学習のしやすさを生かし、効率の良い精度向上が可能になるという。

今回のアップロードでは、オンライン校正・回覧機能およびコミュニケーション機能も強化した。複数人で同時に同一ファイルに赤字入れしたり、関係者間で校正内容や疑問を共有して解決および認識を統一したりといった作業がより手軽に、スピーディに可能になったという。これにより、リモートワーク下での社内回覧・校正業務がより容易になるとしている。

また、自動チェック機能と組み合わせることで、アップロードしたファイルに対して、問題箇所にアラートを提示した状態から校正業務を開始できる。自動チェックをもとに複数人で制作ファイルを確認可能なため、リモートでの確認・校正業務を支援するだけではなく、作業者の負荷削減と効率化に貢献するとうたう。

凸版印刷は今後も、金融業界を中心に「AI校閲・校正支援システム」の拡販を進め、2022年度までに関連受注を含めて累計100億円の売り上げを目指すとしている。また、金融機関以外の業界に向けて、企業特有の表記や専門用語への対応とAIによる学習を進め、各業界へ展開すると意気込む。

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BERTとは? 仕組みや特徴は

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