東芝、健康診断結果から6年先までの生活習慣病発症リスクを予測するサービス開始

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株式会社東芝と東芝デジタルソリューションズ株式会社は7月13日、健康診断結果から生活習慣病発症のリスクを6年先まで予測する「疾病リスク予測AIサービス」を提供開始した。

疾病リスク予測AIでは、1年ぶんの健康診断データから、糖尿病・高血圧症・肥満症・脂質異常症・肝機能障害・腎機能障害の6つの生活習慣病リスクについて、6年先までの予測結果が提供される。

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すでに人間ドック受診後の面談時に活用されている

疾病リスク予測AIは、SOMPOホールディングス株式会社と東芝らが共同開発したものだ。このAIの開発は2018年10月から開始されていた(外部サイト)。

すでに、リゾートトラスト株式会社のグループ会社が運営支援する医療法人社団ミッドタウンクリニックでは、人間ドック受診後のレポートに疾病リスク予測AIを用いた疾病リスク予測結果を掲載する取り組みが始まっている。この実績をふまえ、東芝らは疾病リスク予測AIをサービス化するに至った。

疾病リスク予測AIのリスク予測精度は、6年先までの糖尿病発症において90%以上。これは研究協力機関などの匿名化した大規模な健康診断データを用いた学習と、独自手法による最適化によって実現している。また、同AIには、東芝グループが産業分野で培ってきたAI・ビッグデータ解析技術や、国内外の大学などと共同研究してきたヘルスケアデータマイニング技術が応用されている。

疾病リスク予測AIサービスは、SOMPOひまわり生命保険株式会社が2020年7月13日からサービスを開始する「Linkx 健康トライ(リンククロス 健康トライ)」の機能のひとつとして採用された(外部サイト)。

東芝グループは今後、疾病リスク予測AIだけでなく、糖尿病性腎症重症化予防や心疾患などへのAI活用を進め、食生活や運動習慣改善などの行動変容を促すためのソリューション開発を進めていく。

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予測に使われるAI、水道管の劣化や破損確率を把握

AIを使った予測分析は、業種問わず活用が進んでいる分野のひとつだ。

愛知県豊田市では、水道管の劣化においてFractaという水道インフラ企業のAIを使った予測技術を活用している。

Fractaのプレスリリースより

Fractaは、AI技術を活用した水道管路の劣化状態を診断するツールを提供している。このツールの特徴は、水道管路に関するデータ(配管素材、使用年数、過去の漏水履歴など)と、独自に収集した1000以上の環境変数を含むデータベース(土壌、気候、人口など)を組み合わせて、各水道配管の破損確率を高精度に解析できることだ。

近年、水道管の老朽化や自然災害による漏水・破損事故が各地で発生するなど、水道インフラなどに対する懸念や課題が顕在化しており、各水道事業体は対応に追われている。

多くの水道事業体では、水道管の設置年数に基づいて水道配管を更新している。しかし、配管周囲の環境が与える劣化への影響を考慮しきれていない現状があった。

豊田市はFractaの診断ツールを活用することで、上下水道局の管路の劣化状況を詳細に把握し、配管の破損・漏水事故を最小限に抑えることを目指していく。