トヨタ自動車へPreferred Networksの援軍動き出す。世界に先駆け「人間のパートナーロボ」実現なるか

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年の10月15日、Preferred Networksが「全自動お片付けロボット」を発表したのを覚えているだろうか。

そのPreferred Networksは2019年8月7日、トヨタ自動車と共同でトヨタの「生活支援ロボット Human Support Robot(以下、HSR)」をプラット フォームとして研究開発することを発表した。

トヨタ自動車にPreferred Networksが加勢し目指すのは、市場ニーズが高まる一般的な生活環境のなかでロボッ トが自ら学習し、さまざまなタスクを遂行できるレベルのサービスロボットの早期実現だ。

HSRを数十台規模でPFNに貸与。今後3年で両社の技術を“ミックス”

自ら学習し、さまざまなタスクを遂行できるレベルのサービスロボット」とは要するに、身体の不自由な方や高齢の方を支援するロボットだ。それ以外にも、単純に面倒な作業などをサポート(片付けなど)してくれるロボットと想像してもらえるとわかりやすい。

そのようなロボットを早期に実現するため、両社は手を組んだわけだ。では具体的に何をしていくのだろうか。

まず、トヨタ自動車が開発するHSRを数十台規模でPFNに貸与し、今後3年間で両社が連携して研究開発を行う。両社が持つ技術、知的財産、研究成果すべてをシェアし、自由に活用していくことで、開発スピードの加速を図る。

トヨタの未来創生センター長の古賀伸彦氏はこのように語る。

――古賀伸彦
「トヨタは、2004年頃より『人々の生活を支 え、共生する』をコンセプトに、主に身体の不自由な方や高齢の方を支援するパートナーロボットの開発に取り組み、2012年には生活支援ロボットとしての基本的なプラットフォームを有するHSRを開発しました。

HSRはこれまで国内外13ヶ国、49機関で研究開発に活用され、プラットフォームロボットとして高く評価していただいております。今後、よりお客様のニーズに応えるサービスロボット開発を目指すにあたり、世界トップレベルの知能化関連技術を有するPFNと、共同で研究開発を行えることを楽しみにしております」

トヨタPFNが手を組み、世界に先駆ける

Preferred Networks代表の西川徹氏は以下のようにコメントした。

――西川徹
「PFN は2014年の創業以来、深層学習技術を応用して 自動車や産業用ロボットなどのハードウェアの知能化に取り組んでいます。

CEATEC Japan 2018では、HSRに深層学習技術を応用し、不定形の物をつかむ/置く、動作計画を立てる、人の指示に対応するなど、全自動で部屋を片付けるロボットのデモンストレーションを行いました。

HSRは優れたプラットフォームロボットであり、開発元のトヨタと共同開発に取り組むことで、ロボットが人の生活空間で働くために必要な機能の開発を加速させ、世界に先駆けてサービスロボットの実用化を目指します

今回のケースのような企業間連携は、技術の化学反応を起こす。各企業がそれぞれで競い合うのも重要だが、ときには手を組むことで開発スピードを加速することもグローバル、マクロ視点でみたときは重要だ。

西川氏の言葉とおり、世界に先駆けてサービスロボットの実用化を実現してほしい。我々の生活にあたりまえのように入り込んでいる未来を楽しみに待ちたい。

source:https://www.preferred-networks.jp/ja/news/pr20190807