工場でのピックアップ作業を自動化するAI、農業などでの活躍にも期待

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12月9日にTRUST SMITH株式会社は、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功したと発表。この技術をロボットに実装することで、手作業で行なっていたとされる工場などでの「ピックアップ作業」を自動化し、製造業全体における省力化とコストカットを狙う。

TRUST SMITHが開発に成功したのは、空間内に存在する障害物を回避し、目的物へアプローチすることができるアルゴリズム。これは「リーマン計量」と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくものだ。アームから見た空間内の物体との距離、相対速度または相対加速度に応じて適切に場を計量できるため、障害物が動いていても安全に回避しながら目的物へ到達できるようになるそうだ。

障害物回避型アームは製造業はもちろんのこと、さまざまな業種での活躍が期待されている。同リリース内では下記の業界・業種で障害物回避型アームが作業を自動で担うことが可能になると予想されている。

  • 製造業(金属製品/電子部品など):部品の分別、部品の溶接などの作業
  • 製造業(食品):食品の調理工程における作業全般
  • 農業:野菜や果物の最適な収穫時期の判定と収穫作業
  • インフラ(原油):原油配管の超音波非破壊検査作業
  • サービス業(卸・小売):食品スーパーにおける商品陳列作業
  • サービス業(空港):空港内手荷物のバックヤードにおける搭載・取降工程における作業

ロボットによって収穫作業の約9割を自動化

上記のリリース内で記載されている「農業:野菜や果物の最適な収穫時期の判定と収穫作業」においては、農業AIベンチャー「inaho」がアスパラガス農家における全作業の半分を占める収穫作業をAIで自動化しようとしている。

Ledge.ai編集部ではinahoに対し昨年12月に取材を実施した。そこでは、AIを搭載したロボットを実際に見せてもらっている。

取材記事内でも語られているが、現状の農業は「体を壊してしまうと農作業自体が不可能になる」とされている。身体的負担を軽減しつつ、人手不足を解消できるロボットAIが開発されれば、日本の農業は大きく変わりそうだ。

>>プレスリリース(PR TIMES)