電通、広告の最適な組み換えを実現するAIを開発 テレビCMの効果を向上

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株式会社電通は10月30日、テレビスポット広告において、複数の広告主間で広告枠の組み換えをし、広告効果を向上させる最適パターンを提案する新システム「RICH FLOW(リッチフロー)」(β版)を開発したことを発表した。

RICH FLOWは、人工知能(AI)を活用し、各社が取得したテレビスポット広告枠のなかで、広告主のニーズにもとづく最適な組み換えパターンを特定する。対応可能な放送局と連携し、適切に広告枠を組み換えることで、より効果的なテレビスポット広告の出稿が可能となる。

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AIが効果的な広告の並び替えを実現、目的に合った広告出稿が可能に

昨今、テレビの広告効果を可視化するマーケティングデータの整備・拡充が進み、番組単位の詳細なターゲット分析や、売り上げに貢献する時間帯・放送日の特定が可能になっている。しかし、現在の取り引き形態では、取得したテレビスポット広告枠を市場の変化に合わせて、後日柔軟に変更することが難しい状態だった。

そうしたなか、今回開発された、RICH FLOWは電通のノウハウを活用し、広告主の出稿条件などを守りながら、よりニーズに近い広告主への組み換えパターンの特定を可能にするシステムとなる。

具体的には、天気・気候条件に合わせてCMを流したい広告主と、特定のターゲットの視聴率をより多く獲得したい広告主といった、両社のキャンペーン出稿条件を確認しつつ、双方のニーズを高める広告枠の組み換えパターンを特定する。そして、対応可能な放送局と連携してこれらの組み換えを実施することで、より目的に合った広告出稿が実現可能となる。

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電通、従業員調査にAI活用 従業員の負担緩和に貢献

電通では、社内の従業員調査にもAIが活用されている。

株式会社電通は2020年9月23日、多くの企業が実施している従業員調査の自由回答をAIで瞬時に分析し、多角的な視点で課題を可視化するダッシュボード「VoiScope」を開発したと発表。顧客企業のイノベーション創出を支援する専門組織「電通ビジネスデザインスクエア」が手がけたもの。

VoiScopeは既存の従業員調査の自由回答をAIで自動的に分類することで、多角的な観点で分析し、素早く企業の状態を把握できる。大量の自由回答を分析するだけでなく、調査自体の設問数を減らし、従業員の負担を緩和することも可能だ。

自由回答をAIで定量化することで、「事業戦略」「上司」「給与」などに分類された意見カテゴリーごとのネガティブ/ポジティブ比較、部署別・属性別に比較し、組織の強みや組織に潜む課題を把握できる。

新規事業や新たな人事施策など、企業にとってチャレンジングな取り組みの結果、「従業員がどのようなことを感じているか」をモニタリングし、次の施策の改善につなげていくとする。