facebookやSlack、LINEやMSのbotプラットフォーム公開から随分遅れましたが、ついに(ようやく?)Twitter DMで利用可能なチャットボットプラットフォームが公式に発表されました。(リリース本文)
既に公式から各種ツールの提供がスタート。実装時のイメージムービーも公開されてますので、まずはこちらを見ていただだければ。
現状ではUSアカウントオンリーとのことですが、動画をザッと見る限りなかなか使いやすそうな印象。じきに日本でもリリースされるでしょうが、その利用価値…というか、活用の可能性はどんなもんなんでしょう?
ちょっと細かく見ていきましょう。
そもそもTwitter DMってどうなの?
2015年に140文字の上限を撤廃しフォロー外ユーザーともやりとりできるようになったTwitter公式のメッセンジャーツール。16年9月には既読通知機能を追加し、グループメッセージとかも最近できるように。Twitter本体としても最近力入れてるっっぽい。
さて、世界的に見るとユーザー数が伸び止まり、身売りもイマイチ上手く行っていないとかなんとか… 色々とザワついているTwitter。
の、はずなんですが…。
我らがガラパゴス日本におけるアクティブユーザー数は2016年11月時点でなんと脅威の約4000万人/月を超え、まだまだ絶好調だったりします。
実に全日本人の1/4以上がアクティブにTwitterを使い、全世界総ユーザーの実に一割が日本人という、若干クレイジーなことになっているんですよね。
というわけで、世界的にはどうであれ『日本におけるTwitter DMのbot プラットフォーム開放』は実は結構アツい展開と言えます。
では、何ができるのか?どう使うのか?以下解説してみます。
現時点で使えるのは「ウェルカムメッセージ」と「クイックレスポンス」返信
今回リリースされたのは、ユーザーへ回答用の選択肢を提示する「クイックレスポンス」機能と、DM起ち上げ時に自動起動するウェルカムメッセージの2つ。
設定には新たに公開された『Automated Experiences』への登録が必要なようですが、そもそもこれ自体Developerアカウント(+Twitter app ID)が無いと動かないので、まずは「Twitter Developers」へ登録する必要があります。
ちょっと面倒ですが、このへんを参考にTwitter Appを作り、Twitter app ID を取得。登録してみていただければ。
ちなみに既に先行実装されたアカウントとして以下が公式から紹介されてますので、「どんなもんなんだろ?」をユーザー視点で試してみたい方は以下からどぞ。(USアカウントじゃないと対応してくれないモノもあるので要注意)
挙動確認が可能な先行実装アカウント(英語)
@EvernoteHelps, @PizzaHut, @AirbnbHelp, @SpotifyCares, @NortonSupport, @Tesco, @TfLTravelAlerts, @WeatherNetwork, @AirTailor
ちなみに、ウェルカムメッセージについては既に既存のダッシュボードから設定が可能になっている模様。
ユーザーがDM画面を開いた際に速攻で発話するウェルカムメッセージについては、特にDevelopperの登録もしなくてOKっぽいです。
活用の可能性はどの程度?どんなジャンルで使われそう?
今回の場合『Twitter DMのbotプラットフォーム』という、ある種利用シーンが明確なプロダクト。なので国内サービスにおける利用の場合、おそらくは…
- 若年向けメインなサービスで
- かつ運営メンバーが限られている or そこまで手間かけてらんない
- なのにユーザーからの問い合わせが大量に予測されてて
- そこにかなりのサポート人件費コストが予見される場合。。。
てな場合のFAQ的活用がベターっぽいですね。(前出の先行実装組も、Air BnBやPizzaHatのサポートとか入ってますし)
ソシャゲやコンシューマゲーム系の公式サポート、テーマパークなんかの公式アカ、あるいは民泊や出前系サービスなどなど。そこそこ活用の幅は広そうですよね。ネタを仕込んでプロモーション施策として…てのも面白そうですし。
とにかくシンプルに簡単にリリースできるようかなり配慮されてる感じでしたので、そこまで予算を掛けずともできるコストカット or プロモーション施策として使ってみる価値はありそう。
さて、ではこれを使って何をしかけましょうか?
一緒に考えて欲しい!なんかやりたい!という方はLedgeチャットボックスまでご相談いただければ。
ではまたー。