こんにちは、大嶋です。
突然ですが、自動車で有名であるメルセデス・ベンツが、AIを搭載したタイプライターを開発したというニュースが飛び込んできました。
ん……? なんでタイプライター……?
いろいろと疑問は止まらないんですが、これは最近話題の自動運転技術にも関わるそうで……?
今回はそんなメルセデス・ベンツの「自分で物語を作成する」AIタイプライターについてご紹介します。
まるで芸術。ひとりでに物語を打ち込んでいくタイプライター
ドイツの有名な自動車会社であるメルセデス・ベンツが、AIを搭載することによって独自の物語を作成するAIタイプライターを開発しました。
ひとりでにキーボードがタイプされる様子は、ピアノの自動演奏のように芸術的です。実際の動画がありますので、ぜひご覧ください。
どうですか? 何故かずっと見ていたくなるぐらい引き込まれます……。
このタイプライターAIにはたくさんのグリム童話がインプットされていて、ここから物語の“型”を学習しているそう。
元となるキーワードや文章を人間が入力する必要はなく、本当にイチからAIタイプライターが物語を編み出してくれるのが特徴です。
もちろん、普通のタイプライターとしても使うことができるので、AIタイプライターが考案してくれた物語に修正を加えることも可能です。
文学賞をとるほどの能力はまだないそうですが、アイデアを生むのには力を発揮するので、物語を書く際に非常に役立ちそう。んー、実物を見てみたい。
タイプライターAIの開発が自動運転に役立つ・・・?
何故、自動車メーカーであるメルセデス・ベンツがAIタイプライターを開発したのでしょうか。
メルセデス・ベンツが名前の由来と噂された「メルセデス」という、有名なタイプライター製造社にあやかったか、ただただタイプライターがかっこいいからか……。
当然かもしれませんが、メルセデス・ベンツ社はこのタイプライターを足掛かりに、他の産業に参入する気はないそうです。
今回の開発の目的は、AIがどのように物事を学習するのかを具体的に見ることにより、自動運転車の技術に生かすため。というのがメルセデス・ベンツ社の説明。
AIが事前に学習したことを物語として具体的に見せてくれるこのタイプライターが、自動運転に役立つということでしょうか?
あんまり納得感はありませんが……。
AIはよくわからない……をなんとなく具現化するためのPR法
自動運転車の技術に生かす、とベンツ側は言っていますが、やはり一番大きいのはPR的な観点だと思います。
AIってどうしてもブラックボックスになりがちで、なにがどう学習されているのか理解しにくいのも正直なところ。そこで実際に動くものを作ることで、わかりやすく技術力をアピールできるような気もします。
コンピュータの画面上よりは、AIタイプライターのキーボードの動作を見ているほうが、不思議とAIが理解できるような気分になりますし、なによりもぐっと身近なものになりますよね。
物語を考案してくれるタイプライターという製品にファンタジックな印象を抱かせつつ、それを自動運転の技術の話題に持っていく……なんともうまいPRな気がします。
気になっちゃいますし、ベンツもAIの研究してるんだー! なんて知るきっかけにもなります。
AIを研究しているけど、うまく回りに理解されない……なんて悩んでいる企業さんは少し参考にしてみるのもいいかもしれません。
ではではー。