生理痛「重い」10代は41.8%、50代は17.0% 年齢を重ねると軽くなる傾向

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これまで日本では生理・月経前症候群(PMS)に関するデータが少なく、生理のある女性に対して、事実にもとづいた生活改善方法を提供できていなかったとされている。

ユニ・チャーム株式会社は7月、生理・PMSに関するビッグデータ解析をもとに、年代別の生理痛についての解析結果を発表した。女性の7割が悩んでいる(※)という「生理痛」は年代ごとに変化していることがわかった。

(※)ユニ・チャーム調べ

今回のビッグデータ解析は、生理用品ブランド「ソフィ」が配信している、生理にまつわる悩みをサポートするアプリ「ソフィ 生理日管理&生理不調ケア」の利用者データを用いた。同アプリの開発に協力した一般社団法人Luvtelli Tokyo & New Yorkがビッグデータ解析を進めた。

生理痛「重い」10代は41.8%、50代は17.0%

生理痛は、子宮内にある子宮内膜を体外に排出する際に、子宮にかかる圧力により、プロスタグランジンという痛みの誘発物質が分泌することで起こるため、生理の出血量が影響していると考えられている。

同アプリでは、生理痛レベルを利用者が「なし」「軽め」「やや重い」「重い」の4つの選択肢から選び、毎日入力する。

10代〜50代の女性の回答データを解析した結果、「重い」と回答した割合が10代では41.8%を占めたのに対して、20代では37.7%、30代では30.0%、40代は24.4%、50代は17.0%と、年齢を重ねるにつれて減少傾向にあった。



一方で、「軽い」「やや軽い」と回答した割合は、30代以降は年代ごとに増加傾向であることがわかった。

「ビッグデータ解析で裏付けられたのは意義の高い」

産婦人科医は本結果を受け、以下のように考察している。

「生理痛は、通常、排卵すると子宮内膜が厚くなり、厚くなった内膜を子宮外に排出するときに痛みをともなうと考えられます。

若年女性では、ホルモン分泌も活発で子宮の反応も良いため、きちんと月経周期が確立してくる20代以降では、月経痛は重めになると考えられます。年齢が上がるにつれて、ホルモン分泌の低下や、内膜が厚くならない場合などの理由に加え、出産にともない子宮頸管部分が広がり、出血や内膜を排出しやすくなることも、月経痛が軽くなる理由と考えられます。

10代女性で『なし』や『軽め』がやや多めなのは、まだ排卵周期がきちんと確立されていない場合もあり、あまり軽すぎる月経の場合も排卵しているかなどのチェックが必要となります。また年齢が高くなるにつれて、月経痛がひどくなった場合などは、子宮筋腫や内膜症などの病気が出てきていることも考えられるので、診察が必要となります。

今まで経験的に言われていたことが、ビッグデータ解析により、裏付けられたことは、診療を行なう上でも意義の高いことと考えられます」

なお、本解析の監修者は佐藤病院グループ 代表/産科婦人科舘出張 佐藤病院 院長。協力者は一般社団法人Luvtelli 代表理事 予防医療・栄養コンサルタント 細川モモさん、大学研究員 奈良岡佑南 博士(医学)。

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