Unity、AIをテストするゲーム「障害物タワー」を発表。ゲームAIの新たなベンチマークへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

ゲームAI分野でのアップデートが止まりません。

先週、DeepMindのAI「AlphaStar」がスタークラフトⅡで人間を打ち破ったニュースがありましたが、今度はゲーム開発ツールのUnityが、AIをテストするためのゲームを開発したと発表しました。





同じコースは一回もない。複雑なタワーをAIが進む

Unityが開発したプラットフォームゲーム「障害物タワー」は、複雑に構成された迷路をAIエージェントがどれだけが進めるかをテストします。

タワーの各階では、AIエージェントが意思決定し、前進するためにさまざまなタスクをこなす必要があります。AIエージェントがタワーを登るほど、レベルは難しくなります。

AIエージェントが、特定のステージを簡単に解けないようにするため、ステージは自動的に生成され、まったく同じステージに出会うことはありません。

そのため、AIエージェントは画像認識や移動スキル、制御、高度な計画など、さまざまな分野を駆使して空間を認識し、ステージを進む必要があります。

GCPと連携してコンテスト「障害物タワーチャレンジ」開催

Unityは、障害物タワーの発表に伴い、GCPと連携し、障害物タワーをどれだけAIが登れるかを競う「障害物タワーチャレンジ」を開催。賞金、旅行券、そしてGCPクレジットを10万ドル以上の賞金で提供します。

コンテストの詳細は以下。

  • 開催期間:2月11日~5月24日
  • ラウンド1:2月11日~3月31日
    すべての参加者に最初のラウンドで障害物タワーの25階までプレイ可能

  • ラウンド2:4月15日~5月24日
    ラウンド2がファイナルラウンドとなり、最高100階建てまでを競う

  • 受賞者発表:6月14日

申し込みフォーム

Unityが今回のゲーム開発に至ったのは、AIのパフォーマンスと実績を公平かつ容易に比較できるようにするため。優れたベンチマークを持つことが、AIの開発と進歩にとって重要だからだといいます。

Unity TechnologiesのAIおよび機械学習担当バイスプレジデントであるDanny Lange氏は、声明で、次のように述べています。

――Lange
「障害物タワーチャレンジで、私たちは新しいAI研究を刺激し、特に強化学習の分野を盛り上げたいと思っています」

複雑な環境に対応する必要性

通常、ゲームAIにおいては強化学習と呼ばれる手法が使われます。これはプロ棋士に勝利したAlphaGoにも使われている手法であり、ある特定の行動を取ったときに報酬を与えることで、望ましい行動をAIが学習していきます。

AlphaGoでは、盤面のみを見ていればいいものの、今回の障害物タワーのような複雑なゲームでは、

  • 迷路のまわりに点在する鍵でドア開ける
  • 深い穴に落ちない
  • レンガを動かして道を進む

など、報酬となりえる要素は無数に存在するため、更に高度なレベルが求められます。このような複雑な問題を克服できれば、現実世界の問題にも活きることでしょう。

障害物タワーは、Unity ML-Agents Toolkitをネイティブでサポートしており、今日からダウンロード可能です。

Source:
Obstacle Tower Challenge: Test the limits of intelligence systems
Unity and Google Cloud Platform launch challenge to push limits of game AI
Unity developed a video game designed to test AI players
Unity created a game meant solely to test AI
This Video Game Tournament Will Test the Wits of Computers, Not Humans