VinAI、CES 2023で革新的な車載テクノロジーを公開

このエントリーをはてなブックマークに追加

ベトナム・ハノイに本社を置くAI研究ベースの企業 VinAI社 は2023年1月7日、CES2023にて最先端のドライバー&乗員モニタリングシステムおよび、アドバンスト・サラウンドビュー・モニタリングシステムの最新機能である世界初の自動ミラー調整(AMA)と「Jelly View」を発表した。

CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)では、同社の技術と機能を搭載させたVinFast VF8を披露し、同シリーズが自動車のAI技術によって運転の安全性と快適性を確保し、自動車業界全体を変革するブランドであると述べた。デモンストレーションで体験できた機能は主に以下の2点。

AMA(Auto Mirror Adjustment:自動ミラー調整)

ボタンを押すと、そのドライバーに最適なミラー位置の調整を行い、安全な運転を可能とする。通常このような問題を解決するためには2台以上のカメラが必要となるが、同機能では赤外線カメラ1台で正確に目の位置を予測することができるとのこと。

この機能に加え、盗難防止のための高精度顔認識、ドライバーの眠気と注意力警告、高度なドライバー注意力警告、危険行動検出など、ドライバーと乗員のモニタリングシステム(DMS/OMS)のフルレンジのデモをライブで披露した。同システムは、Nvidia、Qualcomm、Renesas、Ambarellaなど、複数のSoCで動作させることが可能とのこと。

Jelly View(ジェリー・ビュー)

アドバンスト・サラウンドビュー・モニタリングシステム(ASVM)の最新機能であるJelly Viewは、完全に透明な360度ビューで、すべての周辺環境をリアルタイムで邪魔されずに画像表示する。これは、4台の魚眼レンズカメラからの画像をクラス最高のアルゴリズムで組み合わせることによって再構成された滑らかで高品質の360/3Dビューとして表示され、車の周囲の環境の完全な視覚的認識を提供し、「ブラインド」エリアの障害物を識別可能にする。

同社のASVMシステムは、異なるハードウェアプラットフォーム上で動作するため、あらゆる車種に統合することが可能。

VinAIについて

同社は2019年に設立され、無数の実用的な研究プロジェクトと製品を持つ、世界トップ20のAI研究ベースの企業、本社はハノイ(ベトナム)。その他ホーチミン、米国、オーストラリア、ヨーロッパにも拠点を置き、約200名の研究者やエンジニアを集め、最先端のAI研究技術を、現実の問題を解決する製品やサービスへと転換することを目指す。
https://www.vinai.io/

>>ニュースリリース