AI導入で除草作業を省力化。有機栽培は日本でも広がるか?

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昨今、健康や自然環境への意識の高まりから、オーガニック食品が注目を集めています。スマート農業先進国オランダで発表された除草ロボットの導入により、有機栽培の拡大がさらに期待されます。

日本は、他先進諸国と比べ、オーガニック食品への関心が低いと言われていますが、除草作業の省力化でオーガニック食品の価格が下がれば、関心の高まりに繋がりそうです。

日本で有機栽培が占める割合はわずか0.2%

化学肥料や農薬を使用せずに野菜を栽培することで、環境への負担や化学物質による健康被害の軽減が期待されるのが、有機栽培です。

2016年の全世界における有機食品の市場規模は、800億ユーロ以上(約9.9兆円以上)で、今後も成長が予想されています。

主要先進国における有機栽培の面積シェア(2016)は、以下です。

  • ドイツ 7.5%
  • オーストラリア 6.7%
  • フランス 5.5%
  • アメリカ 0.6%
  • 中国 0.4%
  • 日本 0.2%

Source:The World of Organic Agriculture 2018

主要先進国と比較すると、日本は有機栽培が占める面積割合が少ないことがわかります。

農薬で雑草や害虫の駆除をする通常の栽培方法と比べ、有機栽培ではどうしても雑草や害虫の被害を受けやすく、除草や害虫駆除に多くの手間がかかります。人手がかかる分、通常の野菜と比べて単価が高く、日本人が有機食品をあまり手に取らない理由の1つにもなっています。

農薬を使わずロボットで除草

手間や身体に負担のかかる除草作業ですが、これからはロボットに任せられそうです。

スマート農業先進国のオランダのトレードフェア「AgriFoodTech 2018」で、除草剤を使わない雑草駆除ロボットが紹介されました。

ロボットは、3輪駆動型で、ロボット中央部から伸びるアームに格納されたカッターで雑草を除去します。バッテリーは3~4時間ほど持続し、バッテリーが切れる前に充電機へ自動で戻ります。ニンジンやキャベツ、ネギなどの栽培に活用できます。




ロボットは、GPSと画像処理で畝を見分けて走行します。試作品は、作物と雑草との距離を計測することで雑草を見分けています(作物であれば畝に沿って列になっているため、列から外れたものを雑草と認識します)。将来的には画像認識やAI、機械学習の技術を取り入れる予定だといいます。

現在は、まだ試作段階ですが、2019年5月より実地での試運転が始まります。全世界への有機栽培の普及に向け、今後のの開発に期待がかかります。

Source:Odd.Bot robot takes on herbicide free weed elimination