Ledge.aiでは、AI業界の資金調達ニュースを毎週金曜日にお届けする。9月9日〜9月13日のニュースは以下の通り。
先週の記事はこちらから。
GPU EATERを開発するペガラ、シードラウンドで104万米国ドルを調達。累積調達額は約153万ドルへ
104万米ドル(約1,1億円 9/13現在)
調達先
MIRAISE
A.L.I. Technologies
著名個人投資家数名
ペガラは「人工知能の恩恵を、すべての人に。」というミッションの下、ディープラーニング技術のコモディティ化を促進する事業を展開。
2018年3月にローンチした「GPU EATER」は、人類の暮らしや働き方を破壊的に変化させるとして注目を浴びているディープラーニングのデータサイエンティストが直面する「演算リソース不足」を補うためのクラウドサービスだ。開始から約1年半が経過し、これまでに米NVIDIA社、米国ブラウン大学らを含む、40カ国300以上の顧客に利用されている。
関連記事:AI技術のコモディティ化を。GPUクラウドのぼったくり価格に待ったをかける米国発スタートアップ
今回の調達の目的はグローバルチーム基準の組織を構築するためで、内外の優秀な大学・大学院を卒業した英語話者もしくは日英バイリンガルのデータサイエンティストならびにエンジニアを中心に採用する方針。
なお、クローズドで開発している人工知能APIサービスは、既に複数の国内企業がPoC(Proof Of Concept)のパートナーとして内定している。これらの企業との取り組みや検証内容・検証結果は、公開可能なタイミングとなり次第、順次発表していく計画という。
ディープラーニングを用いた映像生成技術EmbodyMe、約2.3億円の資金調達を実施
約2.3億円(累計3.6億円)
調達先
DEEPCORE
インキュベイトファンド
Deep30
Techstars
SMBCベンチャーキャピタル
漆原茂氏を引受先とする第三者割当増資
NEDOの研究開発型ベンチャー支援事業への採択による助成金
関連記事:AR技術の発展は吉と出るか、凶と出るか?Xpressionが広げる映像コミュニケーションの可能性
今回の調達資金をもとに、EmbodyMeが2020年代にかけて従来のコンピュータグラフィックスが置き換わっていき、IT、映画、ゲーム、テレビなどあらゆるコンテンツ産業が変革していく中、その中心となるポジションを取りに行くつもりだという。
そのために、まずは映像の中の人物の表情を動かす技術からスタートし、あらゆる人物を生成したり、どんな場所の背景でも生成できるように技術を進歩させている段階だ。
通話内容自動入力AI電話pickupon(ピクポン)2000万円資金調達完了、正式提供開始
2000万円
調達先
大冨 智弘氏
岡村 健一氏
長尾 卓氏
豊吉 隆一郎氏
皆木 研二氏
石島 友晴氏
小原 聖誉氏
他複数のエンジェル投資家
今回の資金調達によって以下の2点を行うという。
- pickuponの正式提供を開始
- 営業支援ツールSensesとの機能連携を開始
pickuponは、インサイドセールスに向けて開発されたAI搭載クラウド電話。pickuponで通話すると通話内容の重要箇所を、AIが自動でpick upし入力。それによりインサイドセールスの入力コストを大幅に削減し、簡単に正確な一次情報の共有を支援、電話による営業活動の生産性を大幅に向上させる。
また、営業支援ツールSenses(センシーズ)との機能連携を開始により、以下3点が可能になるという。
- ユーザーが電話しただけで顧客発言のサマリーをテキスト化
- pickuponでテキスト化した内容をSensesへ自動入力
- Sensesにpickuponから情報を自動入力する事で、Senses側によりデータが蓄積され営業活動効率化を促進
タクシー相乗りアプリ、NearMeが総額約3億円、プレシリーズA資金調達を実施
3億円
調達先
ニッセイ・キャピタル
DBJキャピタル
TFHD Open Innovation Program
SMBCベンチャーキャピタル