スカイマティクス、MBOと総額約9億円の第三者割当増資──週間AI業界資金調達ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加

Ledge.aiでは、AI業界の資金調達ニュースを毎週金曜日にお届けする。9月30日〜10月4日のニュースは以下の通り。

先週の記事はこちらから。

スカイマティクス マネジメント・バイアウトと総額約9億円の第三者割当増資を実施

調達額
9億円


調達先
渡邉善太郎及び取締役CTO倉本泰隆の創業経営陣2名
フェムトパートナーズ
Drone Fund
藤野英人がそれぞれ運営するファンド
スカイマティクスは、2016年10月に設立以来、「空から無限の情報を届け、あらゆる産業の課題をリモートセンシングで解決する」というビジョンの実現に向けて、独自の画像処理解析技術・AI技術・GIS技術をコアにして、農業、建設・測量、点検、防災分野向けに業務効率化や意思決定に役立つ、ドローンを活かすためのリモートセンシングサービスを数多くリリースしてきた。

今回の資金調達により、経営陣が強固な経営基盤を確保し柔軟で迅速な経営判断を行っていくとともに、多くのユーザーが利用中の農業向け葉色解析サービス「いろは」、測量・点検業界向けドローン計測サービス「くみき」を中心とした製品開発体制と販売体制を強化していくという。

TRYETINGがシリーズAエクステンションラウンドにてあいぎん未来創造ファンド(静岡キャピタル)より資金調達を実施

調達額
非公開


調達先
あいぎん未来創造ファンド3号投資事業有限責任組合
TRYETINGは「明日の未来を、今日つくろう」を企業理念に掲げ、AIをはじめとするデータテクノロジーを活用した最先端の破壊的ソリューション(Deeptech)の技術研究開発を行い、クライアントの基幹システムの知能化ならびにAI搭載型SaaSの提供を通じて、産業システムの知能化に取り組む企業だ。

この出資を受け、TRYETINGは東海地方を発信源としたAI事業および地域経済の活性化の一助となるよう努めていくという。

AIを用いたソフトウェアテスト自動化プラットフォームのAutify、250万米ドルの資金調達を実施

調達額
約2.6億円 (累計3.2億円)


調達先
グローバル・ブレイン
Salesforce Ventures
Archetype Ventures
その他個人投資家複数名
Autify」は誰でも簡単にプログラムコードを書くことなく、ウェブアプリケーションの検証作業が自動化できるため、非エンジニアでもテスト自動化が可能である。また、AIがアプリケーションコードの変更を監視し、自動で検証シナリオの修正を行うため、メンテナンスコストを大きく下げることが可能だ。

「Autify」を導入すれば、従来のテスト自動化サービスでは検証作業の自動化が困難だったJavascriptを多用した複雑なアプリケーションでも、簡単に自動化が可能であり、Slack(ビジネスコミュニケーションツール)やCircle CI(開発プロセスを自動化する継続的インテグレーションツール)、TestRail(テストケース 管理ツール)などの外部サービスとの連携もできる。今後も外部サービスとの連携を強化していく予定だ。

今回調達した資金は、プロダクト開発体制・販売体制の強化、グローバル市場の開拓に活用する。今後ますます深刻化するソフトウェア開発の領域における人手不足の社会問題を解決し、人々がより創造的な仕事に集中できるような社会の創出に貢献していくという。

RistがAI事業のさらなる拡大を目的に、京セラコミュニケーションシステムを引受先とした株主割当増資を実施

調達額
4.2億円


調達先
京セラコミュニケーションシステム
Ristは、「人類の感覚器官に、自由を取り戻す」をミッションに、AIのDeep Learningの技術を使うことで、これまでヒトが眼や耳を酷使してきた検査・解析業務から人々を自由にすることを目指している。

今回の増資金は、

  • 優秀なAIエンジニアをはじめとする人材を確保するための採用活動
  • 大幅に見直した競争力のある報酬体系
  • より働きやすい職場環境の形成に向けたオフィス空間の整備

などに充当する予定。

また、Ristと京セラコミュニケーションシステムは、本増資を通じてAI関連事業のさらなる拡大を図るとともに、製造ラインにおける検査・解析業務の負担軽減、現場の人材不足を解消する検査の自動化普及に貢献していくと言う。

最先端AI技術開発のアラヤ、追加資金調達により総額10億円の資金調達を完了

調達額
4.5億円


調達先
未来創生2号ファンド
SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合
住友商事マシネックス
アラヤはAI(人工知能)の技術開発・ソリューション提供を手掛けている。また、アラヤでは、深層強化学習を活用し、人が教えなくても、ロボットやドローンなどが状況を自ら判断し与えられたタスクを遂行する(「自律的」に動く)ことができるような技術・プロダクトの開発を進めている。

 通常、AIを動かすには大きな計算リソースが必要になるため、多くの場合クラウド上で行われている。しかし、クラウド経由での通信は時間がかかり、また通信環境に左右されるため、例えば瞬時の判断が求められる自動車の自動運転などでは支障となってしまう。そのため、自動車など現場のデバイス(エッジデバイス)上でAIを動かすことが求められている。ただAIの演算量は膨大で、エッジデバイス上の小さなチップに載せることは困難だった。

アラヤは独自の特許技術で、精度はほぼそのままにAIを1/4~1/16にまで圧縮・演算量を削減。これにより、自動車・ドローン・スマートフォンなどでAIを動かすことが可能になる。また、AIの圧縮を自動化するアプリケーションの開発も進めているという。

これらの技術を組み合わせることにより、これまで作業の自動化が難しかった分野についても自動化を導入できることを目指している。

また、今回の資金調達により

  • 最先端のAI技術の開発強化 (ディープラーニング、エッジAI、自律AI)
  • プロダクトの開発
  • 海外展開の推進

を行っていくという。

内視鏡AI開発のAIメディカルサービス、臨床試験の推進等に約46億円を調達

調達額
46億円


調達先
グロービス・キャピタル・パートナーズ
WiL
Sony Innovation Fund by IGV等の各社が運営するファンド
複数の事業会社
AIメディカルサービスは消化器内視鏡分野で日本を代表する医療機関約80施設と共同で内視鏡AIを研究開発している。その成果は既に世界の専門家に広く認められており、例えば世界最大の消化器系学会とされるDDW(Digestive Disease Week)では、12本もの演題が当グループから採択されるという快挙を成し遂げ、そのうち1題は“Best of DDW”に選ばれている。

この度の資金調達により、

  • 臨床試験の推進
  • パイプラインの拡充
  • 優秀な人材の獲得
  • 設備投資

などを行い、世界初・日本発のリアルタイム内視鏡AIの開発及び薬事承認に向けた動きを加速していくという。

JAXAベンチャーに認定のデータサイエンススタートアップDATAFLUCT、計4,600万円の資金調達を実施

調達額
4600万円


調達先
複数の個人投資家
DATAFLUCTは、データを商いに変えるデータサイエンス・ビジネス・デベロッパー集団。手間のかかる様々なデータの収集・統合・分析・予測モデル開発だけでなく、パートナーとの共創によってビジネス活用につながるデジタルサービスを企業を開発している。JAXAベンチャーとしても認定されている。

今後、地図情報では見えない対象物を、衛星画像によって観測・モニタリングする無料サービスDATAFLUCT discoveryや、リアル店舗ビジネスの出店戦略を、AI商圏分析によって成功に導く無料サービスのDATAFLUCT marketing.、食品廃棄ロスの最小化と売上機会の最大化をビックデータ需要予測によって実現する、店舗支援AIサービスDATAFLUCT foodloss.などを提供していく予定だ。

この度、調達した資金は以下3点に活用していく。

  • 開発人材の拡充
  • 経営体制の強化
  • 広告戦略の実施