【総額2億円の資金調達】次世代クラウド出張手配・管理サービスのAI Travel──週間AI業界資金調達ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加

Ledge.aiでは、AI業界の資金調達ニュースを毎週金曜日にお届けする。8月5日〜8月9日のニュースは以下の通り。

前週の記事はこちらから

【総額2億円の資金調達】次世代クラウド出張手配・管理サービスのAI Travel

調達額
2億円


調達先
AGキャピタル
キャナルベンチャーズ
JR東日本スタートアップ
ジェネシア・ベンチャーズ
横浜キャピタル
その他事業会社から第三者割当増資
日本政策金融公庫等金融機関から普通融資、
その他メガバンクから当座貸越

AIトラベルは、出張に関わる「業務の手間」と「出張コスト」の削減を実現し、少しでも多くの経営資源を本業に投入できるよう、取引先企業の経営活動のサポートを行なっている。

サービスとしては、次世代クラウド出張手配・管理サービス(BTM)の「AI Travel」を主軸に、これまでに約200社に導入。利用ユーザーは10,000名を超えている(2019年7月時点)。

今回の資金調達により以下3点のシナジーや取り組みを視野に入れるという。

  • JR東日本グループの提供する「JR東日本ダイナミックレールパック」、「駅レンタカー」の取り扱いをはじめとして、チケットが手動手配となる領域の自動化、チケットレス化に向けた開発連携を強化
  • 「出張の最適化ソリューション」としての機能性(出張・移動データを駆使した出張旅費の妥当性を判断するなど)をアップデートし、さまざまな基幹システムや会計・経費精算システム等への連携による利便性の強化
  • 出張業務に課題を抱えている企業に向け、導入企業を増やすためのマーケティング活動やサポート体制の強化を図り、次世代クラウド出張手配・管理サービス(BTM)の国内シェアNo.1を目指す

【KKR、GSから100億円資金調達契約】「b→dash」開発、フロムスクラッチ

(写真左より、社外取締役 倉林陽氏、社外取締役 谷田川英治氏、代表取締役CEO 安部泰洋、社外取締役 中俣博之氏、取締役COO 矢矧利太郎、社外取締役 麻野耕司氏) 

調達額
100億円


調達先
KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)
ジー・エス・グロース・インベストメント合同会社  
ジャパン・コインベスト2号 投資事業有限責任組合
大和企業投資
SFV・GB投資事業有限責任組合
JPインベストメント1号投資事業有限責任組合
DNX Ventures
楽天株式会社(楽天ベンチャーズ)
株式会社リンクアンドモチベーション

フロムスクラッチは「スマートデータ社会」の実現を目指し、ビジネスプロセス上に存在するあらゆるマルチビッグデータを一元的に取得・統合・活用・分析するためのSaaS型(Software as a Service)データマーケティングプラットフォーム「b→dash」の開発・提供を行っているデータテクノロジーカンパニーだ。

調達した資金の目的は以下の4点。

  1. データ統合技術「Data Palette」の開発強化
    昨今、デジタルシフトの急速な進展により、各企業は膨大なデータを取得・活用するために、MA(マーケティングオートメーション)や、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)といったマーケティングツールを導入することで、データマーケティングに注力しようとしている一方、現場ではデータの準備に時間がかかるという課題が顕在化していた。

    これらの課題を受けて、CDPを更に進化させた世界初のノンプログラミングでデータの統合や変換がGUI上で実現可能な新たなデータ統合技術、『Data Palette』を開発。先行的に『Data Palette』を導入した企業では、これまで36時間かかっていたデータの統合や変換作業が、3時間にまで短縮したという。今後、この機能開発をさらに強化し、1社でも多くのデータ活用経営を支援するという。

  2. 世界展開の加速
    今後、世界での事業拡大の第一歩としてアジア市場へ進出を狙う。アジアにおけるビッグデータ市場は、日本以上に拡大傾向にある一方、日本が抱えているデータ活用に関する課題が同様に存在している。データマーケティングプラットフォームb→dashであれば、データ活用におけるそれらの課題に対して、包括的にアプローチすることが可能であるため、世界進出の第一歩として、アジア市場への展開を加速させるつもりだ。

  3. 新規事業の本格始動
    来年にはb→dashから派生した、”企業と個人のデータのあり方、およびその価値を変える”新規事業を開始予定。本新規事業の開発への投資を実施するという。

  4. 人材採用の強化
    b→dash事業の更なる成長、世界展開、新規事業をそれぞれ推進させるため、これまで以上の積極的な新卒採用、中途採用活動が求められる。中途採用においては、業務経験の浅いジュニア層から、経営幹部を担えるシニア層まで多岐に渡る層の採用を行い、企業成長を牽引する人材採用を強化していくという。

CBcloud シリーズBラウンド総額約12億3,900万円の資金調達を完了

調達額
12億3,900万円


調達先
ソフトバンク株式会社
佐川急便株式会社
日本郵政キャピタル株式会社
株式会社シーアールイー

CBcloudは、軽貨物と荷主を即時につなぐマッチングプラットフォーム「PickGo」、AIやブロックチェーンを活用した動態管理システム「ichimana」の提供を通し、ラストワンマイルを担う軽貨物ドライバーが直面する不安定な労働条件の改善と荷主の利便性の追求、およびITソリューションの提供による運送業界の効率化を促進し、社会インフラとしての運送網の強化に取り組んでいる。

今回調達した資金は、

  • 人材の獲得費用に充て、組織体制の強化
  • 既存サービスのマーケティング施策および新サービスの開発費用

の2点に当てる予定で、長期的な成長にむけ強固な経営基盤の構築を目指すという。

ギリア株式会社、第三者割当増資を実施

調達先
株式会社トライグループ
株式会社みずほ銀行
ギリアは「ヒトとAIの共生環境の実現」を目指して、最先端の深層学習技術をあらゆる人が自在に使いこなせるOSおよびハードウェアを含む統合AIプラットフォームの開発を行っている。

多種多様な業界において、多岐に渡るAIソリューションのPoCだけでなく、実ビジネスへの本格導入を進めてきた。また、効率化や課題の解決だけではなく、AIを使った付加価値や新しいビジネス展開に貢献している。

今回のパートナーシップ強化を受け、AIソリューションの貢献領域をますます拡大していく予定だ。

AIがユーザーに旅行先を提案。AVA Intelligence株式会社が総額4000万の資金調達

調達額
総額約4000万


調達先
インキュベイトファンド株式会社

同社は、AIがユーザーに旅行先を提案するサービス「AVA Travel(アバトラベル)」を開発・展開する企業。同サービスは、ユーザーの性格や旅行に関する条件をもとに、AI(人工知能)が適した旅行先を提案する。また、同サービスでは、旅行先情報の閲覧・保存から、航空券・ホテル検索までが可能となっている。

今回調達した資金を元に、プロダクト開発・採用・ユーザーへのコミュニケーション等の強化を行っていく予定だという。

Eco-Pork、新たな養豚モデル構築に向けて戦略的パートナーより初めての増資

調達先
リアルテックファンド
田中衡機工業所
リバネス
養豚産業にテクノロジーを活用することで、豚肉の安全・安定供給と養豚産業の環境負荷低減を実現し、誰もが安心して豚肉を楽しむ未来を守ることがEco-Porkのミッションである。

また、世界で一番食べられているタンパク質「豚肉」の生産を支えるため、Eco-PorkではAI/IoT/ICTなどの最新データテクノロジーを駆使し、豚肉の生産性・資源効率性を高めた新たな養豚モデル(Eco-System)の開発に取り組んでいる。

今回増資を受けた同社は、戦略的パートナーと共に新たな養豚モデル(Eco-System)を開発・提供していく事で、世界の養豚業の生産性・資源効率性の改善を実現し、そして誰もが安心して豚肉を楽しむ未来を守ることを目指す。

【リアル世界をデジタル化】Datumix株式会社が「3Dデジタル技術&強化学習AI技術」でプレシリーズAの資金調達実施

調達額
非公表


調達先
トーヨーカネツ・コーポレートベンチャー2号投資事業組合

Datumix株式会はデジタルトリプレット及び強化学習AIアルゴリズムの社会実装を目指し、主に人工知能に関する研究、開発、運用、及びコンサルティングを行なっている。

デジタルトリプレットとは、フィジカル空間にある本物の機器や設備をそっくりそのままバーチャル空間内に再現し、実際の動きまでを完全再現したものだ。フィジカル空間にある本物の機器や設備に接続されているセンサーデータをデジタルトリプレットと連動させることで、現実世界の物理的な動きの健全性やパフォーマンスをリアルタイムで把握できるようになるという。また、その把握した結果を踏まえて、人が機器や設備の潜在的な障害を特定したり、デジタル空間上で保守、メンテナンスを行うことが可能となり、メンテナンスコストの削減が期待されている。

Datumixは今回のプレシリーズAの調達資金でエンジニアを確保し、デジタルトリプレットの製品開発と強化学習AIのアルゴリズムの実用化に向けて開発を加速していく予定だ。さらに、年内にデジタルトリプレット製品をリリースし、2020年度には製品の機能拡大と、デジタルトリプレットに関するIOT市場における認知度向上を目指すため、本年12月にシリーズAの資金調達の募集を行う予定だという。