KDDIなど、エッジAIベンチャーアラヤに5.5億出資──週間AI業界資金調達ニュース

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Ledge.aiでは、AI業界の資金調達ニュースを毎週金曜日にお届けする。7月20日〜26日のニュースは以下の通り。

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KDDI他、エッジAIのベンチャー企業アラヤに5.5億出資

調達額
5.5億円


調達先
KDDI 新規事業育成3号投資事業有 限責任組合
MF-GB 投資事業有限責任組合
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合
三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合

アラヤは、AIをエッジデバイスに搭載可能なAIの圧縮・演算量削減に関する独自の技術を持っている。深層強化学習を活用し、人が教えなくても、ロボットやドローンなどが状況を自ら判断し与えられたタスクを遂行する(自律的に動く)ことができるような技術・プロダクトの開発を進めている。

調達資金で、最先端のAI技術の開発強化(ディープラーニング、エッジAI、自律AIなど)を行う。また、これらを活用したプロダクトの開発、および海外展開の推進にも使用する。

VISITSが総額約22億円調達。官公庁及び大手60社と共同で研究開発を加速

調達額
約22億円(累計調達額36億円)


調達先
未来創生2号ファンド
株式会社電通
第一生命保険株式会社
グローブアドバイザーズ
パーソルホールディングス株式会社
シニフィアン及び複数の個人投資家を引受先とする第三者割当増資等

VISITS Technologiesは「創造性を科学し、世界中の誰もが社会価値創造に貢献できるエコシステムを構築する」というミッションの元、コンセンサス・インテリジェンス技術(CI技術)を用いて、人々の「創造性」や「目利き力」の定量化を行い、イノベーター人材の発掘/育成、科学的イノベーション創発支援を行っている。

今回の資金調達により、

  • 当社の特許技術でもあるCI技術のさらなる研究開発
  • CI技術の社会実装の加速
  • プロダクトの開発体制の強化
  • 事業展開スピードの加速

を行うという。

また海外戦略として、すでにマーケットの拠点を持つシリコンバレーとシンガポールにおける現地企業とのパートナーシップの強化、各拠点での人材採用も積極的に進めていくという。

カンボジアでマイクロファイナンス事業をするデジクロ、80万ドルの資金調達を実施

調達額
80万ドル(累計110万ドル)


調達先
Asia Sustainability Groupなどを引受先とする第三者割当増資

デジクロはカンボジアでAIを活用したマイクロファイナンスのアプリ「Spean Loan(スピアンローン)」を展開するスタートアップ企業である。マイクロファイナンスとは、主に途上国で見られる、貧困削減を目的とした小口融資の総称。同社は金融アクセスを得ることができない農家や中小企業に向けて、スマートフォンのデータを機械学習でクレジットスコア化し50ドルから最大1,000ドルの融資をアプリ経由で提供するサービスを展開している。

今回の調達した資金は貸付原資及びオペレーションに使われるという。今後もデータを活用した金融サービスを展開し、カンボジアをはじめとしたアジアでの金融包摂への貢献を目指す。