需要予測AI搭載カフェロボットのNew Innovationsが総額7,000万円の資金調達──週間AI業界資金調達ニュース

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Ledge.aiでは、AI業界の資金調達ニュースを毎週金曜日にお届けする。
7月27日〜8月2日のニュースは以下の通り。

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New Innovationsが総額7,000万円の資金調達。需要予測AI搭載の無人カフェロボ実証実験も開始

調達額
7000万円


調達先
THESEEDCAPITAL 1号投資事業有限責任組合
DEEPCORE TOKYO1号 投資事業有限責任組合

New Innovationsは「無人化×◯◯」をテーマに、ロボット及び需要予測システム提供事業を行っている。New Innovationsが展開する無人カフェロボット「√C(ルートシー)」は、需要予測AIによる原価率の改善、無人カフェロボットにおける人件費を削減でき、人が介在する工程を大幅に削減できるプロダクトだ。

また、同社は2019年8月1日〜2019年8月31日の期間、南海電鉄協力の元、難波駅/なんばスカイオに無人カフェロボットを展開する実証実験の開始を発表した。

今後の展開としては、電鉄やデベロッパー、空港などと協業し、人の流れはあるがデッドスペースとなっているスペースに設置していく予定だ。自動販売機でもなくテナントでもない形で、区画価値の向上を実現させるという。

AI搭載型特許評価システムのAI Samuraiが4.7億円の資金調達

調達額
4.7億円


調達先
1号投資事業有限責任組合
CVC2号投資事業有限責任組合
SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合
日本技術貿易株式会社
きぼう投資事業有限責任組合
きらぼしキャピタル夢・はばたき1号投資事業有限責任組合
株式会社エリートネットワーク
株式会社発明通信社
三生6号投資事業有限責任組合
ウィーンの森-VLIベンチャー育成1号投資事業有限責任組合

AI Samuraiは「IP Samurai」という世界初の特許審査シミュレーションシステムを開発。知的財産関連IT・分析サービスの提供を行っている。

IP Samuraiは従来、研究者や企業の知財部・開発部が調査に数週間要していた作業が数分で調査分析を可能とするシステムであり、特許関連業務の時間とコストを大幅に削減することができる。また、現在は、特許評価AIシステムである「AI Samurai」を開発している。

調達した資金はAI Samuraiの更なる利便性向上やサービスの拡大に向けた開発を進めている。また、特にユーザーや企業からの要望が強い、中国特許対応などを含む追加機能の開発資金にも当てる予定だ。

GROUNDがソニーなどから総額17.1億円の資金調達を実施

GROUNDが量産計画を進める自律型協働ロボット 出典:GROUND社プレスリリース

調達額
累計17.1億円


調達先
株式会社INCJ
Sony Innovation Fund (ソニー株式会社)
サファイア第一号投資事業有限責任組合(サファイア第一号ファンド)
JA三井リース株式会社
IMM Investment Corp.
IMM Investment Group Japan 株式会社

GROUNDは、“Intelligent Logistics”の実現を目指し、物流領域における世界の最先端テクノロジー(LogiTech)に基づく革新的ソリューションの提供を行っている。日々高度化・複雑化する物流オペレーションに対して、需要と供給のバランスを考慮する最適なハードウェア及びソフトウェアで構成されたソリューションを提供している。

今回の調達資金は、

  1. 自律型協働ロボットを中心とする物流ロボットの提供、並びに物流ロボット運用最適化ソリューションの研究・開発・提供
  2. AIによる物流データ整備および標準化モデルの研究・開発・提供
  3. 次世代型物流シェアリングモデルの研究・開発

に当てるという。また、事業拡大に向けた人材の積極採用や育成、物流領域における新しいテクノロジーのリサーチや開発体制の強化にも取り組み、企業価値の向上に努めるそうだ。