JR西日本、AIで鉄道設備を車上から確認 年約16億円のコスト削減見込む

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西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は2021年11月から、新たに導入する総合検測車「DEC741」に、車上で得た画像情報をAI(人工知能)技術を用いて解析できる「画像解析装置」を設置し、試験運用を開始する。2025年度からの実用化を目指す。

現在、在来線の鉄道設備は現地・現物の状態を人の目で確認することが基本となっており、日々多くのグループ社員が線路内で検査を実施している。JR西日本が今回、DEC741を導入したのはこれらの検査を車上化し、安全性・生産性の向上を図ることが目的だ。

DEC741を導入することで、電柱・信号機・線路など「より広範囲」の設備情報を「1度に」取得できるとともに、在来線の「全区間」を走行・測定可能になる。列車の屋根上から側方にわたり、広範囲に設備データを取得するのは国内の鉄道事業者では初の取り組みという。



JR西日本はDEC741の導入のほか、車両モニターによる状態監視やIoT(モノのインターネット)インフラネットワークなどの取り組みとあわせて、2030年までに各種設備の検査業務について、約1割の労働投入量の削減を目指す。これにより、装置導入によるランニングコストなどを考慮し、年間約16億円のコスト削減効果を見込んでいる。

>>JR西日本「2021年10月社長会見」