出典:whichfaceisreal.com
米ワシントン大学のCarl Bergstrom氏、Jevin West氏によって、フェイク画像と実際の画像をオンラインで見分けるのに役立つWebサイト「whichFaceisReal.com」が公開された。
フェイク画像に騙されるのは3割
whichFaceisReal.comは、公開からたったの2週間で約400万回も「Play」された。
サイトはシンプルだ。サイトに訪れると、顔の写真が2枚表示される。一方は本物の画像で、もう一方がフェイク画像である。ユーザーは本物だと思う画像をクリックする。クリックした画像が本物であれば、「correct」と、間違っていれば「incorrect」と判定される。
数回「Play」してみるとわかるが、最初はどちらも本物の画像に見える。じっくりと画像を見てみると少し違和感を覚えるくらいだが、見分けるのは容易ではない。
実際、400万回中の30%は「incorrect」という判定結果だ。AIが生成したフェイク画像という前提がなく、SNSで画像が流れたときにはもはや気づけないだろう。
AIが人間の顔を複製できることを知ってほしい
使われているニューラルネットワークは、NVIDIAが開発した「StyleGAN」だ。StyleGANは、1枚の画像を要素に分けて学習することで、新しい画像を生み出せる。
こちらの動画をみれば、そのインパクトをすぐにでも理解できる。
サイトを公開したJevin West氏は以下のように述べている。
――Jevin West
「私たちは一般の人々のAIに対する意識を高めたい。AIが人間の顔を複製できることを国民に知ってもらいたいです。
「私たちは一般の人々のAIに対する意識を高めたい。AIが人間の顔を複製できることを国民に知ってもらいたいです。
そうすることで、人々は自分が見ているものに疑問を投げかけるようになるでしょう」
フェイク画像やフェイクニュースは、もはやあたりまえのようにSNSに流れている。時代にあわせて、我々の意識も変えていく必要がありそうだ。