「ヤフオク!」機械学習で問い合わせの不審投稿が97%減少 詐欺トラブルを未然に防ぐ

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画像は「ヤフオク!」より

ヤフー株式会社が提供するインターネットオークションサービス「ヤフオク!」は11月11日、質問機能を悪用した詐欺行為に対して実施している、機械学習を使った質問対策のアップデートを9月末に実施したことを発表。

ヤフオク!では、出品された商品に不明点や確認したことがある場合、入札前に出品者に対して質問できる。投稿した質問は、出品者の回答前は投稿者と出品者からしか見えず、出品者が回答すればほかのユーザーからも質問と回答が閲覧できる仕組みだ。

質問投稿で「出品価格より高額で買い取るから✕✕に連絡して」などとヤフオク!のシステムを介さない直接取引を持ちかけ、代金を払わずに商品をだまし取ろうとする不正行為が見られる場合がある。

英語などの外国語で投稿されることが多く、入金確認前に商品を日本国外に発送することを求められるのが特徴だ。

この不正行為に対し、2020年6月には不正なメッセージパターンを機械学習させ、検知・削除する対策を開始している。

本対策は、不正な質問投稿であると判断した場合、該当の投稿を削除し、出品者には文言を「お客様の安全な取引をお守りするため、該当の質問はヤフオク!ガイドラインに照らし、削除しました」と置き換えて表示することで被害を防止する。

最近は自動翻訳などを使って日本語で不正な質問が投稿されたり、メールアドレスではなくメッセージアプリに誘導したり、手口が多様化してきていることから、継続的に機械学習モデルのアップデートを実施。

今回のアップデートでは、さらに多様なメッセージパターンを学習させ、システムで対応できるメッセージパターンが増加した。

「質問に不審な投稿がされる」「直接取引をもちかけられた」などの問い合わせが機械学習モデル導入前と比較して97%減少している。(2020年5月と2021年10月を比較)

不正な質問には以下のような特徴がある。

  • メールアドレスやメッセージアプリなどのIDが記載され、ヤフオク!のシステム外に誘導している
  • 英語などの外国語で投稿される、もしくは自動翻訳を用いているために不自然な日本語
  • 出品価格よりも高額で買い取ることを提示してくる

名前や連絡先の細かい設定は違えど、基本的には以下のような文章で投稿される。

<メッセージアプリに連絡するように指示されるケース>
My name is ***, I would like to know how many units you have for sale, Ill be offering you $2,100 for this item including the shipping fee via EMS SPEED POST to my cousin in United State. Kindly reply me at my ▲▲, my ▲▲ ID is (*****) I will be waiting to hear back from you soon!

<メールアドレスに連絡するようにとの指示を自動翻訳したケース>
こんにちは、私は銀行振込で支払うことができますか? 私は210.000円払います。 送料を含みます。 私に連絡してください。 私のメールアドレス ********@*****.com

今後も引き続き、新たな不正行為の内容に応じて機械学習や自動対応する仕組みを最適化し、トラブルを未然に防ぐための対策をしていくという。

>>ニュースリリース