吉野家、AI面接サービスを関東一都三県で本格導入。ドタキャンによる機会損失、ミスマッチ削減へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

牛丼チェーンの吉野家が、タレントアンドアセスメントが提供するAI面接サービス「SHaiN EXライト」を2019年4月1日(月)より関東一都三県で本格導入すると発表した。

関連記事:人間はベストな“面接官”ではない ── AI面接官「SHaiN」で採用に革命を起こすタレントアンドアセスメント

面接の日程調整で採用までのリードタイムが長期化

Photo by Tim Gouw on Unsplash

吉野家のアルバイト採用では、通常応募者に店舗に来てもらい、店長などの採用担当者が面接を行う。吉野家広報によると、この日程調整が大きな手間となっており、採用までのリードタイムの長期化につながっていた。

吉野家は現在、人材不足の渦中にある。今後約500店で、顧客自身が支払い後に自分で料理を運ぶ方式に切り替えるなどで、人材不足へ対応を図っているが、そもそもの採用を見直し、安定的に働いてもらえる環境づくりは急務だ。

ドタキャンによる機会損失、ミスマッチも削減

出典:タレントアンドアセスメントプレスリリースより

そこで吉野家は昨年11月から、アルバイトの雇用拡大を図るため、タレントアンドアセスメントが提供するAI面接サービス「SHaiN EXライト」を、神奈川県の一部店舗で試験導入を開始した。

導入に当たり、当初見込んでいた以下の点について効果が見られたことで、関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)での本格導入に踏み切ったという。

  • 応募者のドタキャンによる機会損失の削減
  • 採用しない人との面接がなくなったこと
  • アルバイト雇用にマッチした応募者を採用できるようになったこと

また、SHaiN EXライトの受検者管理システムが改良され、吉野家の採用センター内の業務効率化が見込めることも、本格導入のひとつの決め手となった。

システムの改良により、応募から初日勤務までの期間を短くし、店舗運営における店長の業務効率・改善を図りながら、スピーディーに選考を実施する。

今後は新店舗オープン時の採用にもSHaiN EXライトを活用し、これまで会場費や面接官の人件費にかけていた費用を削減するなどの選考方法も検討していく。

AI面接サービス「SHaiN EXライト」

出典:編集部が「SHaiN EXライト」公式サイトよりキャプチャ

SHaiN EXライトは、タレントアンドアセスメントが開発した、AI面接サービス「SHaiN」の簡易版。AIで対話面接を行い、専門スタッフが応募者の資質を分析した面接評価レポートを導入企業に提供する。

応募者は、企業が定めた期間内で、スマートフォン専用のアプリを使って、時間に縛られずに面接が可能。これにより、応募者は面接を受けやすくなり、企業の採用担当者は面接調整にかけていた工数を削減でき、入社までの時間を大幅に短縮できる。

Source:吉野家の関東エリアでのアルバイト採用においてAI面接サービスSHaiN EXライト本格導入開始