Zホールディングス、AI人材を育成する「Z AIアカデミア」を発足 文理両軸でエンジニア以外も対象

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Zホールディングス株式会社(ZHD)は7月15日、企業内大学「Zアカデミア」内に、グループ企業横断でAI人材を育成するコミュニティ「Z AIアカデミア」を発足したと発表した。

グループ企業であるヤフー株式会社、LINE株式会社、株式会社一休、アスクル株式会社、ZOZOグループが初期コア企業として参加。AI人材が集まり、学ぶ場を提供することで、グループ内における知識の共有やAIを利用したビジネス協業を促進する。

研究者やエンジニアだけではなく、AIを活用するプロダクトマネージャーやプロデューサーといった多様な職種も含め、「文理両軸」におけるAI人材の育成に注力するという。

ZホールディングスグループはAIを中心に各事業を成長させるため、5年間で5000億円の投資、AI活用に携わる国内外のエンジニアは5年間で5000名の増員を計画している。

一方で、経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、国内で不足するAI人材は2025年には8万8000人、2030年には12万4000人にまで拡大すると試算される。

Zホールディングスは外部からの増員のみならず、「Z AIアカデミア」においてグループ内の人材を交流・育成することで、内部からの人材活性化も促すとしている。

「Z AIアカデミア」は、まず「AIケーススタディコミッティ」を設置。AI技術のアルゴリズムやビジネスへの利活用事例を紹介する座学や、ワークショップやグループ人材の交流会を通して、参加者の知識向上を目指す。

研究者やエンジニアのみならず、今後の業務遂行やスキルアップを図るシーンでAIの知見が求められる幅広い職種を「AIを活用する人材」として定義し、ノンエンジニアや文系出身人材からのAIプロフェッショナルの育成にも注力する。

なお、初期コア企業だけではなく、すべてのグループ社員・契約社員に向けた学習機会の提供やコミュニティ形成も積極的に実施するという。

「AI人材の不足は現代日本が抱える課題の一つ」

「Zアカデミア」学長 伊藤羊一氏に加え、「Z AIアカデミア」ボードメンバーの株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 野口竜司氏、LINE株式会社 執行役員 AIカンパニーCEO 砂金信一郎氏らのコメントは以下のとおり。

──「Zアカデミア」学長 伊藤羊一氏

「『Zアカデミア』は、ZHDグループの横糸をつなぐ企業内大学として発足いたしました。研修の受講に留まらず、さまざまな会社の人が集まり、対話し、議論するというベースキャンプのような場所となることを目指しています。そしてこの度、『Zアカデミア』内に、『AI人材の育成』に特化した『Z AIアカデミア』を立ち上げることとなりました。

AI人材の不足は、ZHDグループだけではなく、現代日本が抱える課題の一つです。そしてAI知識は、もはやエンジニアだけのものではなくなり、誰もが学び、AIを利活用するために身に着けるべき基礎スキルとなりました。『Z AIアカデミア』では、まずはZHDグループの従業員から、この新たな基礎スキルを身につけ、そしてどのように活用していくべきかについて、皆で議論する場を提供していきたいと考えています」

──株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 野口竜司氏(「Z AIアカデミア」幹事)

「『Z AIアカデミア』は、AI人材ならびに未来のAI人材が『集い、ともに学ぶ場」として誕生します。ZHDが真のAIテックカンパニーになるためには、AIの人材開発・育成が欠かせません。文理、また職種も問わず『グループ社員全員がAI人材になる』ための実践的な学びの場を創ってまいります。そして、ZHDグループ内で『ともに学ぶ仲間の輪』を広げ、それにより構築される協力体制のもと『AIの社会実装を加速』させ、グループのサービス向上につなげていきます」

──ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所 所長 田島玲氏

「R&DとしてサービスでのAI活用を推進してきたなかで実感しているのは、多忙な現場では0から1の発想は難しくとも、『それができるならこんなこともできるのでは』という連想は得意な方がとても多いということです。その連想のもとになる事例や人材交流、そして、生まれたアイデアを形にしていく実践力の醸成に、Z AIアカデミアを通して貢献してまいります」

──ヤフー株式会社 CDO(Chief Data Officer) 谷口博基氏

「データ、人財、多様な事業と世の中にAIの価値を届ける材料の整ったZHDグループでこのような活動に関われることを喜ばしく思います。グループ内の人材育成にとどまらず、広く世の中に対して範を示す役割を担うことができるようになれば望外の喜びです」

──LINE株式会社 執行役員 AIカンパニーCEO 砂金信一郎氏

「LINEでは、LINEアプリやさまざまなLINE関連サービスにおけるAI技術の利活用をはじめ、AIテクノロジーブランド『LINE CLOVA』において、AI技術やサービスを通じ、より自然なユーザー体験で、これからのあたりまえをつくりだすことを目指しています

日本語に特化した超巨大言語モデルなどの先進的な技術の研究開発はもちろん、AI技術の基盤となるデータプラットフォームの開発、AI技術を使いこなしたグローバルでのサービス開発や事業化につなげるAI人材を採用、育成してきたノウハウを、グループ内全体で共有し相互に高めあうことで、ZHDが真の『AIテックカンパニー』となるべく貢献してゆきたいと考えています」

──株式会社一休 代表取締役社長 榊󠄀淳氏

「一休のビジネス成長にAIの活用は欠かせないものとなっています。社内にAIの知見を持つ方が増えることは、その会社やビジネスの成長の機会を増やすことになると考えられます。また、その方自身の仕事の幅を広げたり、チャレンジの機会を増やすことにもつながると思います。『Z AIアカデミア』での取り組みを通じて、そのような機会を増やす貢献ができましたら幸いです」

──アスクル株式会社 執行役員 CDXO 宮澤 典友氏

「当社は、ECビジネスにおけるすべてのプロセス(WEBサイト、物流センター、配送)のデータを保有し、EC先駆者として大量のデータとテクノロジーで独自に進化してまいりました。『Z AIアカデミア』にはこれらの知見を提供し、5社のAI開発・活用ノウハウが結集することで集合知となり、各社がより高いレベルに進化できると考えています。

これから先の進化において重要なDX人材(データやAIなどのテクノロジーを活用できる人材)の学びの場として、また、進化の過程で目の前に現れる壁を1社ではなくチームで乗り越えるために、本アカデミアが大きな役割を果たし、DXを強力に推進してまいります」

【「Z AIアカデミア」概要】
・発足日:2021年7月15日
・運営企業:ヤフー株式会社、LINE株式会社、株式会社一休、アスクル株式会社、ZOZOグループ
・対象企業:Zホールディングスグループ企業
・対象者数:Zホールディングスグループの全従業員 約2万3000名

※時期やプログラムは変更となる可能性があるという。

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