行動監視に自動トーク?!MAいらずの多言語チャットボット接客ツール『zopim』の可能性

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はいどーも中村です。

つい先日多言語対応の無料チャットBOX『Speaklyn』を紹介したばっかですが、今回はMA的な機能をも備えた多言語チャットボット 接客ツール『zopim』(日本語サイトはこちら)を紹介してみようかなと。

『○○してくれないユーザー』へリアルタイムでレスポンスできるということ

要するに画面内にタグを埋め込んで使うタイプのチャットBOX。なんですが、これにユーザーの行動をトリガーとした『botによる問いかけ機能』が付いたのが今回ご紹介するWeb接客ツール「zopim」です。

恥ずかしながら僕自身は最近まであんまり知らなかったんですが、以下のような事ができるらしいです。

※zopimの自動トークトリガー設定例

  • 特定ページに○秒いるユーザーに対し『何かお困りですか?』とチャットボットが声をかける
  • 1分以上『商品ページでとどまっている人』に対して即時botが声がけ
  • 何度も来ているリピーターをロックしてシーケンスに合わせた自動トーク開始

に特定の行動をした、あるいはしなかったユーザーに対し『○○ですか?』などとこちらから声をかける事ができ、条件設定もかなりフレキシブルに設定可能。

もちろん各種の解析機能も標準実装してくれています。

MA(マーケティングオートメーション)ツール的な機能を搭載し、メールや営業エスカレーション、スコアリングなどの手間なく、しかもリアルタイムでユーザーにリーチできる。

もはや『○○してくれないのは何故だろう?』という仮説からスタートするのが常識となったアクセス解析すら、その意味と役割が変わってしまいそうな勢いですよね。

いやこれ、何で僕最近まで知らなかったんでしょう僕。ビックリです。

『人工無脳タイプ』だから今すぐ現場で使える

ちなみにzopimに搭載されるbotは、自立思考するAI(人工知能)ではなく人工無脳。つまり事前に登録しておいたワードを特定条件が揃ったタイミングでユーザーに投げかけるタイプです。

つまり、最初の声がけ部分はbotが担当 ⇒ ユーザーが何かレスすると運営側に通知(アプリ & Web) ⇒ そこからは人間が直接チャットで対応するという感じ。

AIで稼働させる場合にどうしても必要となる学習済みデータAPIとの連携や精査、調整などの手間と時間が不要なため、現場に組み込むまでの時間がかなり短いってのが嬉しいところですよね。(※トークスクリプトとトリガー条件を人間が考えて設定しなきゃって手間は必要なものの、ただ面倒くさいってだけで特に専門スキルは必要無いですし)

SNSアカウント連携・メアド登録OK。デフォでSP対応も

チャット利用時にユーザーに要求する個人情報もシンプル。SNS連携かメアドでログイン ⇒ チャットに参加してもらったら後は『会話の中』でその他の情報を取得すればOK。

SP対応も多言語対応もデフォルトで実装されていて、無料トライアルありで、お値段なんと月額¥3,780~。

いやもうホント、メールフォームって何のためにあったんでしょう。完全にこれでいいやな感じです。

いわゆる『グロースハック』や『UX設計』にも影響ありそう?

これまでであれば、データを取得・解析して類推するしかなかったユーザー心理。こういったツールの普及により、ユーザーに直接『聞く』『問いかける』ということが可能になってきちゃってるんですね。

もはやコンテンツの動線など(あんまり)関係なく、ユーザー × botユーザー × オペレーター という二者間での直接的なコミュニケーションがされ、その対話の中でユーザーの心理と行動が決定されていく。

おそらくグロースハックやUXDの領域は、UI的な話だけではなく『トークスクリプトの開発やチューニング』にまで及んでいき、もしかするとデザインする対象もプロダクトオンリーではなく(ものすごく実際的な)コミュニケーションそのものへと移っていく。…のかも知れません。

さて、この流れを怖いと捉えるか。面白いと捉えるか。

なんかワクワクしちゃった方は、とりあえずトライアルで使ってみるってのもアリかもですね。

ではまたー。

Source:zopim by zendesk日本語サイト