経済産業省、AI人材育成用のデータ付き教材を提供開始

このエントリーをはてなブックマークに追加

経済産業省は5月9日、実践的なAI実装スキルを持つ人材を育成する「課題解決型AI人材育成事業(AI Quest)」において作成した、AI人材育成用「AI Questデータ付き教材」の、教育機関・企業等に対する提供を昨年度に引き続き開始すると発表した。

「課題解決型AI人材育成事業(AI Quest)」は、AI人材育成における講師不足の問題等を解決するため、講師に依存するような形ではなく、参加者同士の学び合いによる拡大生産性のある育成プログラムの確立を目指し実施している。2020年度のプログラムには732名、2021年度のプログラムには899名がオンラインで参加した。

AI Questでは、企業のAI活用におけるニーズを調査し優先的に導入を進めるべき業種・工程(優先領域)を明らかにした上で「AI Questデータ付き教材」を作成。この教材を課題として提示し、講師を置かず、コミュニティ内で参加者同士が学び合う形で育成プログラムを実施した。

「AI Questデータ付き教材」は、プログラミングやAIによるモデル構築にとどまらず実践的なスキルを持つ人材を育成することを目標としており、2021年度のAI Questにおいては、新たに以下の3テーマの教材を作成した。

  • テーマ1:製造業における工数予測
    印刷会社で、生産部門担当者が生産計画作成のために手作業で実施している工数予測を、AIで代替するための検討を実施
  • テーマ2:製造業における不良個所自動検出
    木材製造業者で、製造部門の加工後の検査担当者が実施する目視での外観検査の不良判定を、AIで代替するための検討を実施
  • テーマ3:製造業における予知保全
    自動車部品製造企業で、工場内の修理担当が都度対応している故障修理業務を、AIによって予知・事前修理するための検討を実施

さらに、各教材共通で必要となる、AI導入テーマの選定、プロジェクトマネジメント、システム実装を学べる補助教材を新たに作成した。
教材と補助教材を用いることで、企業におけるAI実装に必要なスキルをまとめて疑似経験できる構成となっている。

  • AI導入テーマ選定:業務上の課題の洗い出し、AI導入可能なテーマの選定
  • 要求定義:AI化テーマに取り組む意義の理解、情報の取得方法の検討
  • 要件定義:AI化業務の具体化、PoC(技術検証)における要件検討
  • モデル開発:データ前処理、モデリング、制度評価の実施
  • 実装・運用計画作成:開発したモデルをもとに本番実装・運用計画の作成
  • システム実装:策定した本番実装・運用計画をもとに、実装に必要な環境を構築
  • プロジェクトマネジメント:検討のゴール・プロセス全体の設計、体制整備等

本教材に興味・関心を持った企業担当者は、同省に問い合わせて欲しいとしている。

教材の概要説明はこちら
教材サンプルはこちら

>>ニュースリリース