キリン、清涼飲料の「アセスメントAI」試験運用を開始 類似レシピ探索など新商品開発業務を効率化

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画像はUnsplashより

キリンビバレッジ株式会社の商品開発研究所と、キリンホールディングス株式会社DX戦略推進室は4月28日、飲料の商品開発における品質アセスメント業務をサポートする「アセスメントAI」を開発し、一部試験運用を開始したと発表した。

清涼飲料の新商品開発には、過去の商品開発で得られたさまざまな技術蓄積から参考知見や着想を受け、原材料の配合や製造方法などから発生しうる品質リスクを洗い出す必要がある。

しかし、膨大な情報の中から必要な情報を探索するには時間がかかり、開発者の経験などから、探索作業に要する時間には個人差があった。

キリンビバレッジはこれらの問題を解決するために「アセスメントAI」を構築。レシピに応じて必要な参考知見を探索し、効率的に品質アセスメント業務を行う「類似レシピ探索機能」と、法令などのルールや同社のノウハウをベースに、品質リスクの可能性を探索する「品質リスク探索機能」で構成されている。

将来的にはこの仕組みを活用することで、「午後の紅茶」や「生茶」ブランドといった基盤ブランド商品、プラズマ乳酸菌入り飲料などのヘルスサイエンス領域商品等において、より高品質な商品づくりにチャレンジするとしている。

「アセスメントAI」の概要は以下のとおり。

  • 類似レシピ探索機能:キリンビバレッジがこれまでに開発した膨大なレシピ情報をデータベース化し、熟練した開発者の思考パターンを基に構築した独自のAIロジックを持つ機能。新たなレシピ情報をもとに、データベースから類似レシピを探索し、開発者に複数提供できる。
  • 品質リスク探索機能:法令などのルールやキリンビバレッジのノウハウをもとにした独自のAIロジックを持つ機能。新たなレシピ情報から品質リスクとなる可能性を探索し、開発者に提供する。


アセスメントAI イメージ図

本取り組みは、同社が2022年中期経営計画に掲げる「品質と効率を極める体制と組織風土」をDXを活用して推進していくものだ。「アセスメントAI」の導入によって、商品の品質アセスメント業務を効率化するとともに、開発者が五感を生かしたレシピ開発に向き合う時間を確保し、より高品質な新商品開発へチャレンジするという。

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