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NTT株式会社、NTTアーバンソリューションズ株式会社、NTT都市開発株式会社は2025年12月8日、次世代情報通信基盤「IOWN」を都市空間に実装し、街がテクノロジーとともに進化し続ける「光の街 powered by IOWN」構想を開始すると[発表]{target=“_blank”}した。本構想の第一弾は、2031年10月末に竣工予定の「NTT日比谷タワー」を中心に展開され、NTT本社も同タワーへの移転を予定している。 1961年に旧日本電信電話公社が本社を構えた日比谷の地に再び拠点を置くことで、NTTグループが蓄積してきた技術力を結集し、新たな価値創出と超・低消費電力化を実現することを目指すとしている。 ## 社会課題の深刻化とIOWNの役割 日本では少子高齢化による人手不足、地球温暖化、自然災害の頻発に加え、AI・ロボティクスの普及による電力消費の増大が課題となっている。NTTは、膨大なデータを大容量・低遅延・低消費電力で処理できるIOWNを社会基盤として都市に実装することで、災害予測、インフラ制御、企業業務の効率化など、多領域での課題解決を進めるという。 ## 新しいビジネス・イノベーション IOWNが実装されるNTT日比谷タワーでは、世界中の企業とリアルタイムで協働できる環境を整備する。 通信とデータ処理を統合した基盤を活用することで、臨場感のあるコミュニケーションや高度な遠隔業務が可能になる。 また、NTTは業務支援の高度化に向けて、NTT版LLM「tsuzumi 2」や、大規模AI連携技術「AIコンステレーション」をIOWNと組み合わせることで情報検索や資料作成支援、国際的なコラボレーションなど、企業活動を支える多様なアプリケーションの展開を想定している。 将来的には、会議で生まれたアイデアをモデル化したり、必要な情報を即座に提示するなど、働く環境の高度化を支える技術として発展させる方針だ。 将来的な空間・時間を問わないビジネスシーンイメージ ![251208ab.jpg] :::small 画像の出典:[NTT]{target=“_blank”} ::: ## 新たなライフスタイル・エンターテインメント 日比谷タワー低層部に整備される大規模アトリウム「(仮称)Cross Gate」では、壁面・天井一体型の大型LEDビジョンを活用し、世界各地とリアルタイムでつながるイベント空間を形成する。 商業施設との連動イベントや多拠点同時発表会、ライブビューイングなど、多様な活用が可能。将来的には音響XR技術なども組み合わせ、より深い没入体験を提供する。 将来的な(仮称)Cross Gateでのエンターテイメントイメージ(左図:バーチャルアクアリウム、右図:他会場と融合したバスケットボール観戦) ![251208ac.jpg] :::small 画像の出典:[NTT]{target=“_blank”} ::: ## 超・低消費電力化によるサステナビリティ 都市全体の持続可能性に向け、NTTは以下の取り組みを明示している。 - オフィス部分で「ZEB Ready」を実現(従来比50%以上の省エネ) - 光電融合デバイスによる消費電力削減 - IOWN×AIの予測制御「Just Enough Energy」で10〜20%のCO₂削減 - 将来は光量子コンピュータや水素エネルギーの活用も検討 ## 今後の展開 内幸町一丁目街区は、官民連携や研究機関との共創が可能な次世代スマートシティへと整備が進む。NTT日比谷タワーで得られた知見は、周辺エリア、国内、さらには海外へと段階的に展開される予定だ。 :::box [関連記事:NTT、次世代純国産LLM「tsuzumi 2」発表──フルスクラッチ設計でGPT-5級の日本語性能を軽量モデルで実現] ::: :::box [関連記事:NTT、次世代通信基盤IOWNで街づくりを変える──APN/IOWN構想の概要と技術的インパクト] ::: :::box [関連記事:NTTコミュニケーションズ、IOWN APNを活用した分散データセンターでの生成AI学習に世界初の成功] ::: :::box [関連記事:NTT、Sakana AIとの協力を発表──「AIコンステレーション」研究で持続可能社会の実現へ] ::: :::box [関連記事:スマートシティとは何か──国内外の最新事例とSociety 5.0実装に向けた技術動向] :::
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