特集
FEATURE
ビジネス
BUSINESS
ラーニング
LEARNING
エンジニアリング
ENGINEERING
学術&研究
ACADEMICS & STUDY
公共
PUBLIC
エンタメ&アート
ENTERTAINMENT & ART
1~13 / 2521件
ニューヨーク・タイムズ(The New York Times、NYT)は米国時間2025年12月5日、生成AI検索サービスを提供するPerplexity AIを著作権侵害などでニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提訴したと[発表]{target=“_blank”}した。NYTは、Perplexityが同社のニュース記事を無断でコピーし、許可や対価を支払うことなく利用者に提供していると主張している。 ## 許可なくTimes記事をコピーし配信と主張 NYTは、Perplexityが提供する生成AI型検索サービスが、同社のジャーナリズムを「無断でコピーし、顧客へ届けている」と指摘。これまで複数回、同社に対して利用停止を求めてきたが、Perplexityは「不正な利用」を継続しているとして訴訟に踏み切った。 NYTのスポークスパーソンである Graham James 氏 は声明で、Perplexityが Retrieval-Augmented Generation(RAG)を用いてTimes記事を取得し、ペイウォールの背後にあるコンテンツを含め「リアルタイムに顧客へ配信している」と説明した。James氏は「そのコンテンツにアクセスできるのは本来、NYTの有料購読者だけだ」と強調した。 ## 訴状で指摘される具体的行為 訴状によると、PerplexityはNYTの記事を「逐語的(verbatim)またはほぼ逐語的(near-verbatim)」に再現するケースがあるとされ、これにより同社の記事がPerplexityの回答の代替物となり、購読やライセンス収入を侵害していると主張している。 また、Perplexityが同社のロゴや記事タイトルを用いた回答を生成しつつ、内容の一部が不正確な「ハルシネーション」を含む例がある点にも言及。NYT側は、こうした表示が同社ブランドの信用を損ねる可能性を指摘している。 訴因には、著作権侵害に加え、PerplexityがNYTの出所であるかのように誤認させる形で情報を提示するケースがあるとして、米Lanham法(商標法)に基づく虚偽表示に関する請求も含まれている。 ## NYT「責任あるAIは支持するが、無許諾利用は容認できない」 NYTは「倫理的かつ責任あるAIの利用・開発は支持する」とした上で、「PerplexityによるNYTコンテンツの無許諾利用には強く反対する」と強調。「私たちは今後も、自社の仕事の価値を認めようとしない企業に対し、責任を追及していく」と述べた。 本稿執筆時点で、Perplexity AI側から本件訴訟に対する公式コメントは確認されていない。今後の訴訟手続きで、同社の主張や事実関係の整理が進む見通しだ。 今回の提訴は、生成AI企業とメディア企業の間で広がる著作権をめぐる争いの一環として位置づけられる。NYTは2023年にもOpenAIとMicrosoftを提訴しており、AIによるコンテンツ利用をめぐる議論はさらに広がりを見せている。 :::box [関連記事:日本の大手3社、AI検索「Perplexity」に一斉抗議──共同・毎日・産経が著作権侵害と虚偽表示を指摘、47NEWSに数十万回アクセスも] ::: :::box [関連記事:読売新聞、AI検索Perplexityを提訴──「約12万本無断利用」主張、robots.txt無視のクローリングも問題視] ::: :::box [関連記事:WSJ発行元のダウ・ジョーンズとニューヨーク・ポストがPerplexity AIを提訴──「ニュース要約AIが記事をまるごと盗用」と主張] ::: :::box [関連記事:ニューヨークタイムズ、OpenAIとマイクロソフトを著作権侵害で提訴──「ChatGPTがNYTの競合商品になっている」と主張] ::: :::box [関連記事:AI関連の注目訴訟が相次ぐ マスク氏はAppleとOpenAIを独占禁止法違反で提訴、日本でもPerplexityや生成AI巡る訴訟が拡大] :::
Ledge.aiにソリューション情報を掲載しませんか?
使い方や具体的な目標などを詳しくご説明します
お問い合わせ