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Anthropic は米国時間2025年12月4日、LLM「Claude」を用いた新しい調査ツール「Anthropic Interviewer」を[発表]{target=“_blank”}し、Hugging Face の「Trending Datasets」で1位になるなど反響が広がっている。 **Hugging Face CEO のClement Delangue氏が、「Anthropic Interviewer」のデータセットがTrending Datasets 1位になったと報告したX投稿** ![ClementDelangue X anthropicinterviewer.jpg] :::small 画像の出典:[ClementDelangue氏のX投稿より]{target=“_blank”} ::: Anthropic Interviewer は、Claude をベースにした自動インタビューツールで、研究目的のフィードバック収集を大規模に行うために設計された。ユーザーが Claude.ai にアクセスすると、画面にポップアップ形式でインタビューが表示され、AI が順に質問を行う。所要時間は10〜15分で、声による入力にも対応している。 **「Anthropic Interviewer」のインタビュー画面。ユーザーの体験談や価値観を10〜15分で聞き取る** ![aiinterviewer.jpg] :::small 画像の出典:[Claude.ai でインタビューへの参加を促すポップアップ] ::: ## 1,250人を対象にした初期調査を公開 Anthropic は、Interviewerを用いて 1,000人の一般ワーカー、125人のクリエイター、125人の科学者 に調査を実施した。その結果、参加者の多くが「AIは時間を節約してくれる」「業務の補助として役立つ」と回答しており、AIとの付き合い方に対する実態が可視化されつつある。同社はこの調査データをデータセットとして公開し、外部研究者による分析も可能にした。 **ユーザーがAIをどのように活用しているかを示す分析結果。業務補助(Augmentation)が多くを占め、完全な自動化(Automation)は限定的だった** ![percentage of conversations.jpg] :::small 画像の出典:[Anthropic]{target=“_blank”} ::: 調査結果は、AI活用に関する数多くのテーマを分類し、ユーザーがどの領域で期待や懸念を抱いているかを可視化している。たとえば、ビジネス最適化やプロジェクトワークフローでは「楽観的」な回答が多い一方、データプライバシーやシステムトラブルでは慎重な意見もみられた。 **1,250人の回答をテーマ別にクラスタリングした可視化。黄色が「楽観的」、青が「懐疑的」な傾向を示す** ![pessimistic or optimistc.jpg] :::small 画像の出典:[Anthropic]{target=“_blank”} ::: ## Anthropic Interviewerの仕組み:Planning/Interviewing/Analysis Anthropic Interviewer のワークフローは以下の3段階で説明されている。 Planning(計画):Claude が研究目的に沿ったインタビュールーブリックを生成し、人間の研究者がそれを校正する Interviewing(実施):Claude がユーザーへリアルタイムで質問を投げかけ、内容に応じて深掘りや分岐を行う Analysis(分析):インタビュー記録をもとに、Claude が初期分析を生成し、研究者が最終レポートを作成する **Anthropic Interviewer の3段階ワークフロー。インタビュー計画の生成から自動インタビュー、分析までをAIが支援する** ![cc1e5916d47f4217a69.jpg] :::small 画像の出典:[Anthropic]{target=“_blank”} ::: ## プライバシーとデータ利用 Anthropic のプライバシー文書によると、インタビュー内容は研究目的にのみ利用され、最大5年間保管される。閲覧できるのは権限を持つAnthropic担当者のみで、回答データは集計形式や匿名化された形で扱われる。また、内容には健康情報や個人を特定する情報を含めないようユーザーに注意喚起が行われる。 Anthropic は、Interviewer を研究コミュニティ向けの基盤として活用し、AIが職業・社会にどのように影響するかを継続的に調査していく方針を示している。データセットの公開により、外部研究者による再分析や政策研究への活用も期待される。 :::box [関連記事:Anthropic、AIの労働市場や経済への影響を分析する「Economic Index」を発表 Claude.aiの匿名化された数百万件の会話データを分析し、様々なファインディングスを導出] ::: :::box [関連記事:生成AIをよく使う人は「活発で外向的」──NTTドコモ モバイル社会研究所、若年層では“心配性ゆえの不安”も] ::: :::box [関連記事:AIには「翻訳・予測」、人間には「医療・買い物」──博報堂DYの調査で見えた「AIに任せたい仕事/任せたくない仕事」] ::: :::box [関連記事:Upwork調査:AI“同僚”で生産性40%向上も、バーンアウトのリスク──生成AI時代の働き方とメンタルヘルス] ::: :::box [関連記事:OpenAIがChatGPT利用実態を初公開──7億人が毎週利用、非仕事用途が7割に] :::
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