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2025/12/11 [THU]
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Helical Fusionとアオキスーパー、日本初のフュージョンエネルギー電力売買契約を締結──ヘリカル型核融合炉「Helix Program」で究極の脱炭素社会を目指す

Helical Fusion(東京都中央区)と、愛知県を中心に食品スーパーを展開するアオキスーパーは2025年12月8日、フュージョン(核融合)エネルギーによる電力の売買契約を締結したと[発表]{target=“_blank”}した。両社によると、フュージョンエネルギーによる電力売買契約としては、国内初(Helical Fusion調べ)だという。 Helical Fusionが推進するヘリカル型核融合炉の開発計画「Helix Program」に基づき、将来建設される核融合発電所からの電力供給を前提とする取り組みで、次世代クリーンエネルギーの社会実装を見据えた重要な一歩と位置づけられている。 アオキスーパーは、冷蔵・冷凍設備など多くの電力を必要とする業態特性からエネルギー消費量の削減が課題となっていたほか、温暖化による農産物の栽培適地の変化や漁業資源への影響など、気候変動が事業に与えるリスクを問題視していた。同社は2025年7月、持続可能な社会への貢献を目的にHelical Fusionへ出資しており、今回の契約はその関係を踏まえた「需要家としての参画」となる。 Helical Fusionは、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所の研究成果を基盤に、2021年に設立された日本発の核融合スタートアップ。日本独自の「ヘリカル方式」に基づく核融合炉は、約70年にわたる研究開発の結果、商用炉として必要とされる定常運転・正味発電・メンテナンス性の確保に適した方式として位置づけられている。 同社が推進する「Helix Program」では、2020年代中に高温超伝導マグネットやブランケット兼ダイバータといった要素技術の個別実証を完了し、2030年代中に最終実証装置「Helix HARUKA」で統合実証を行い、その後、発電初号機「Helix KANATA」による世界初の実用発電の達成を目指すとしている。 **Helical Fusionが2030年代に「実用発電」を計画する発電初号機「Helix KANATA」のイメージ** ![89262-50-4ecca09204adfd851cfb9db7db0e217d-2940x1650.webp] :::small 画像の出典:[Helical Fusion]{target=“_blank”} ::: :::box [関連記事:ChatGPTに使う?マイクロソフト、核融合発電のヘリオン・エナジーと電力購入契約を締結] ::: :::box [関連記事:Google、急増する電力需要に備え、米核融合ベンチャーCFSと商用核融合発電200MWの長期購入契約を締結——CFS初の発電所と2030年代供給へ] ::: :::box [関連記事:サム・アルトマン、AIの未来には「エネルギー革命」が必要とダボスで主張。核融合の可能性を肯定] ::: :::box [関連記事:Google・Amazon・Metaが原子力発電拡大に賛同、2050年までに3倍化を目指す—世界原子力協会が誓約を発表] ::: :::box [関連記事:さくらインターネット、発電所内データセンターをJERAと計画 AI・デジタル社会を支えるインフラ整備に向け、電力直結で省エネ・脱炭素] :::

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