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2026/1/25 [SUN]
「中国AIは米国に“数カ月差”」DeepMindのデミス・ハサビスCEO―—追随能力を認める一方、焦点は“フロンティアを越える革新”のサムネイル画像

「中国AIは米国に“数カ月差”」DeepMindのデミス・ハサビスCEO―—追随能力を認める一方、焦点は“フロンティアを越える革新”

GoogleDeepMindのCEOである Demis Hassabis 氏は現地時間の2026年1月15日、CNBCの新ポッドキャスト番組「The Tech Download」に出演し、中国のAI開発についての[見解を示した]{target=“_blank”}。同氏は、中国のAIモデルが米国および西側諸国の最先端モデルに対し、「数カ月程度の遅れ」まで迫っている可能性があると述べた。 ## 想定より近い位置にある中国AI ハサビス氏は、CNBCのインタビューで、中国のAI開発について「1〜2年前に考えられていたよりも、はるかに近い位置にいる」と語り、「現時点では数カ月差かもしれない」と評価した。これは、中国がAI分野で依然として大きく立ち遅れているとする見方とは異なる認識であり、世界のAI競争に対する見方の変化を示すものとなっている。 こうした評価の背景には、中国勢による近年の技術的進展がある。約1年前には、中国のAI研究機関DeepSeekが、比較的制約のある計算資源と低コストで高い性能を示すモデルを発表し、市場に大きな衝撃を与えた。その後も、中国の大手テクノロジー企業やスタートアップが相次いで高性能なAIモデルを公開しており、ハサビス氏は中国企業が既存技術を迅速に追随する能力を示している点を認めている。 ## 「追随」と「フロンティア突破」は別の課題 一方で、ハサビス氏は中国のAI開発が最先端に近づいていることを認めつつも、「フロンティアを越える革新」については慎重な見方を示した。同氏は、中国の企業が「非常に近いところまでは到達している」とした上で、「新しいTransformerのように、フロンティアを押し広げる技術を生み出せるかどうかは、まだ示されていない」と述べた。 Transformerは2017年にGoogleの研究者らが発表した技術で、現在の大規模言語モデルの基盤となっている。同氏は、このような根本的な技術革新が生まれるかどうかが、今後のAI競争における重要な分水嶺になるとの考えを示した。 ## 制約ではなく「研究文化」を重視 中国企業は、先端半導体へのアクセス制限など、構造的な課題を抱えている。こうした制約についても触れつつ、ハサビス氏は、フロンティア突破の難しさを単なる技術や資源の問題とは捉えていない姿勢を示した。 同氏は、DeepMindを「現代のベル研究所」に例え、既存技術を拡張するだけでなく、探索的で科学的な発明を生み出す研究文化の重要性を強調した。 ハサビス氏の発言は、中国のAIが急速に米国へ接近している現状を認めつつ、競争の焦点が単なる性能差から、次の技術的ブレークスルーを誰が生み出すかという段階へ移行しつつあることを示している。 @[YouTube] :::box [関連記事:DeepSeekだけじゃない! ByteDanceが「Doubao 1.5 Pro」を発表ーーo1相当の推論能力:米国の輸出規制下で加速する中国企業のAI開発に注目] ::: :::box [関連記事:2025年のAI半導体を読む 王者NVIDIAと競合の現在地] ::: :::box [関連記事:トランプ大統領、NVIDIA「H200」の対中輸出を条件付き解禁──25%を米国に支払い、承認顧客に限定、最新鋭Blackwellは対象外] ::: :::box [関連記事:HuaweiのAIチップ「Ascend 910C」、NVIDIA「H100」の60%の推論性能を達成 —— DeepSeekのテスト結果] ::: :::box [関連記事:Google、AI推論時代の第7世代TPU「Ironwood」提供を数週間以内に開始──v5p比10倍・v6e比4倍超の性能を公式発表] :::

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