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2025年12月1日、共同通信社、毎日新聞社、産業経済新聞社(産経新聞)は、米Perplexity AIが提供するAI検索サービス「Perplexity」に対し、それぞれ抗議書を送付したと発表した。いずれの会社も、自社記事が許諾なく収集・複製され、回答生成に利用されていると主張している。3社の発表時点で、Perplexity AIによる今回の抗議書に関する公式コメントは確認されていない。 ## 共同通信社──47NEWSに数十万回のアクセス、虚偽表示も指摘 [共同通信社]{target=“_blank”}は、配信記事が掲載されているニュースサイト「47NEWS」について、2024年8月以降に数十万回のアクセスが確認されたと説明し、これがPerplexityによる記事収集に関連するとしている。同社は、許諾なく記事を複製・利用する行為は著作権法違反に当たると指摘した。 また、Perplexityが共同通信の社名や記事を表示しながら、記事内容と異なる情報を提示する事例が確認されたとし、こうした表示が不正競争防止法の問題に該当する可能性を示している。 抗議書では、記事の即時利用停止、収集データの開示、無断利用に対する損害賠償などを求めている。共同通信加盟48紙も同日、無断収集・利用に抗議する声明を発表した。 ## 毎日新聞社──robots.txt無視、ゼロクリック問題を懸念 [毎日新聞社]{target=“_blank”}は、同社のサーバー解析結果として、遅くとも2024年7月以降、記事数十万本が許諾なく収集されたと説明している。同社は、robots.txtを用いた取得拒否設定を行っていたが、Perplexityがこれを無視したとしている。 同社は、行為が著作権法21条(複製権)および23条(公衆送信権)の侵害に当たると主張。さらに、回答画面に毎日新聞の名称や記事を出典として表示しながら、内容と異なる事実が提示されるケースがあるとし、不正競争防止法2条1項21号への抵触を指摘している。 抗議書では、無断利用の停止、経緯の報告、損害賠償の支払いを求めており、通知後14日以内の回答を求めている。 ## 産経新聞社──PerplexityとPro双方での無断利用を指摘 [産経新聞]{target=“_blank”}は、Perplexityおよび「Perplexity Pro」サービスにおいて、自社ニュースサイト「Sankei News」や「Sanspo」に蓄積した記事が無断で複製され、回答生成に利用されていると説明している。 同社は、これらの行為が著作権法21条および23条の侵害に当たると主張。記事内容と異なる情報を示しながら、産経新聞社の名称や記事を出典として表示するケースがあるとし、不正競争防止法2条1項21号への抵触を指摘している。 抗議書では、無断利用の停止、関連データの削除などを求めている。 日本の報道機関とPerplexityをめぐっては、2025年8月以降、読売新聞グループ、日本経済新聞社、朝日新聞社などが、記事の無断利用をめぐる損害賠償を求めて提訴している。新聞協会も、ニュースコンテンツの無断取得に関する声明を公表している。 :::box [関連記事:AI関連の注目訴訟が相次ぐ マスク氏はAppleとOpenAIを独占禁止法違反、読売に続き朝日と日経がPerplexity(パープレキシティ)を著作権侵害で提訴] ::: :::box [関連記事:日本新聞協会、生成AIによる報道コンテンツの「無断学習」を強く批判—— AI事業者にrobots.txtの順守と政府対応を強く要請] ::: :::box [関連記事:日本新聞協会、生成AIによる報道コンテンツの無断利用について声明を発表] ::: :::box [関連記事:米Cloudflare、Perplexityがrobots.txtなどの「クロール禁止」指示を回避しているとの検証結果を公表] ::: :::box [関連記事:Getty Images、Perplexityと複数年ライセンス契約──AI検索で合法画像とクレジット表示を強化、英国ではStability AI訴訟に判決] :::
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