京都大学は「データ科学」力の向上を目指して統計学初心者を対象とした「データ分析に役立つ統計基礎講座2022 ~統計分析ソフトウェアR活用を目指して~」の受講生を募集している。オンデマンドとライブ配信で実施され、2023年2月まで申し込み可能だ。
「データ科学」力の高い人材を育成
昨今のビジネス現場では、統計的な思考力によって様々な課題を解決していく「データ科学」力の高い人材が求められている。統計学はデータ科学の中でもコアとなる学問領域の一つであり、統計学の基本的な考え方を正しく理解することは様々なデータを扱う際に必要不可欠で、全ての人に求められる力である。本講座では統計学の基礎をコンパクトに学ぶことを目的として、初学者レベルの統計検定3級の内容を解説している。
相関・回帰などの基礎知識から、Rを使った統計分析までカバー
本講座は、実務で必要な統計の基礎事項にふれる。
統計検定3級レベルの相関、回帰、確率分布、区間推定、統計的仮設検定などの考え方について、1回15分程度、18回分のオンラインビデオ講義で説明されている。また、データサイエンスなどで使われる、オープンソフトウェアパッケージのRを活用した統計分析の演習も含まれている。オンライン講義は以下の3つのパートに分かれている。
統計基礎ダイジェスト1
量的データ、質的データ、度数分布表と二次元分割表を用いたデータの要約。また、散布図から相関と因果について理解を深めるとともに、最小二乗法による回帰直線についても学ぶ。
統計基礎ダイジェスト2
離散型確率変数と連続型確率変数に対する確率分布と代表的な確率分布として、二項分布と正規分布を取り扱う。
統計基礎ダイジェスト3
統計的推測で必要となる母集団と標本分布、並びに区間推定と統計的仮説検定について学ぶ。
受講対象者は、
・統計解析ソフトウェアRを初めて使用する、基本的な使い方や活用方法を学びたい方
・統計、データ分析に関する基本的な知識を身につけたい方
・統計学に関して本格的に勉強したことはないものの、会社にあるデータを活用したいと考えている方
となっている。
インターネット環境さえあれば誰でも受講可、来年2月まで申し込み受付
本講座では、横浜市立大学大学院データサイエンス研究科教授の佐藤彰洋氏と京都大学国際高等教育院付属データ科学イノベーション教育研究センター教授の林和則氏が講師を務める。受講には、パソコン及びインターネット環境、Zoomでの受講環境と、社会人34,800円、学生22,800円の受講料を払う必要がある。
オンデマンド配信は2022年6月から2023年3月末まで視聴可能で、2022年10月8日と2023年3月10日にはそれぞれZoomによる2時間のライブ配信が行われる。また、申し込み締め切りは2023年2月12日となっている。
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