株式会社メタリアルと株式会社オルツは4月14日、メタバース空間内でデジタルクローンによって実在の人物や故人を再現し、対話できるサービス「メタリユニア(MetaReunia)」の共同開発を開始したと発表。
メタリアルが持つリアルメタバース空間技術と、オルツが持つリアル人物のデジタルクローン技術を融合し、CGアバターでは再現が困難であった人間の「ぬくもり」をメタバース内に持ち込むという。
同サービスでは、メタリアルグループのVR旅行サービス「Travel DX」、音楽に特化したVRサービス「VR Music」での開発で技術を培ってきたVRブラウザシステム上に、オルツのVR版デジタルクローンを表示する。
VRブラウザには、音声のリアルタイム取得やAI翻訳機能などの高度な機能を搭載している。これらの技術を用いることで、デジタルクローンとのシームレスな会話を楽しめるという。
メタリアルは「現存の個人や著名人、のみならず、過去の偉人、思想家、経営者などとの『リアル』な出会いは、書物などで得られる知見を超えた、体験としてのインパクトを私たちに与えることでしょう」とコメント。
故人という言葉は用いていないものの、「想い出の中だけにあったもう一度会いたい大切な方との『リユニオン(再会)』をも実現し、喪失や憧憬という、人々の心の最も深層に優しく触れるようなサービスを目指します」と述べている。