表記ゆれや誤字訂正から開放されるAIツール登場 執筆・レビュー・公開までWebブラウザで一元管理

このエントリーをはてなブックマークに追加

7月13日、チームで記事の執筆・レビュー・AI校正が行えるクラウドサービス「Shodo(ショドー)」が正式リリースされた。ブログやオウンドメディアの運営などコンテンツマーケティングに携わる人々の管理の手間を減らし、人間の本質的な観点での記事執筆・レビューに集中できる環境をつくる。


記事執筆から公開までのワークフロー

BERTで記事を自動校正、ら抜き言葉や表記ゆれなどを改善提案

「Shodo」はWebブラウザ上で記事の執筆や相互レビュー、AI校正が利用できる。

AI校正は言語モデル「BERT」が、執筆した記事を自動で文章を校正(AI校正、 ルール校正)し、漢字の変換ミスやタイプミス、不自然な日本語の改善を提案する。ほか「ら抜き言葉」の指摘や表記ゆれ、ですます調・だである調の統一、連続する助詞の指摘などが可能。またこの校正ルールは自動で共有され、メンバーは記事を書くだけで自動的にルールに従った校正チェックが適応される。

文中で使われた単語の出現率も分析できる。単なる文字として分析せず、形態素解析を使って品詞分け、原型付与(たとえば文中の「食べて」の原型を「食べる」と認識するなど、単語の基本形を出す)などに対応しているので、リリースでは「SEO対策や読みやすさの推敲に活用できる」としている。

出現率分析のイメージ

記事のレビューを終えたら、WordPressやはてなブログと外部サービスと連携した記事公開まで、Shodo上で完結できる。

執筆・レビュー・本番反映がひとつのプラットフォーム上で完結。まるでGitHubのようだ

ほかにも記事の相互レビュー(査読)や、「やること」リストの作成、Shodo上でアクションがあった場合のメールやチャットへの通知も可能。

記事ごとに期限の設定、チェックリストの管理をすることで、執筆し忘れを回避できる。期限切れ前にメールやチャットで通知してくれるので、作業漏れを心配する必要がない。

制作中の記事ステータスを一元管理

また解決していないレビューが残っているときは、執筆「完了」ステータスに前にShodoが自動でアラートを上げて「レビューコメントをもらったが、対応・反映されたか不明」というよくある問題を回避できるとのことだ。
レビュー画面。さらに返信を追加したり、解決したかの管理も可能

月1000円でAI校正が使え、ビジネスプランでは外部のユーザーも招待できる

料金は無料プラン、プレミアムプラン、ビジネスプランの3種類を揃えている。AI校正やWordPress連携機能が使えるのはプレミアムプラン以上、ビジネスプランでは外部のコラボレーターを招待可能。

現在、どのプランにも30日間の無料期間が含まれるので、 実際に利用したうえで本格的な導入を検討できるという。

いつか「AI編集部」に?

自然言語処理技術を活用した、ライターや編集者をはじめ「書く人」を支援するサービスが増えており、こちらの記事は反応が大きかった。企業発表を即座に書き上げる「AI記者」のみならず、文の背景を汲み取るAI校正、ひいてはAI編集者が世に出る日はそう遠くないかもしれない……。

>>プレスリリース