ソフトバンクグループは2月8日、2021年3月期 第3四半期 決算説明会を実施した。同決算説明会のなかでは、ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義さんが、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」でのAI(人工知能)企業への投資について言及する場面があった。
孫正義さんは「ソフトバンクは金の卵を産むガチョウとして、今までは情報革命に特化するということを申してきました。ソフトバンク・ビジョン・ファンドからはAI革命に特化します。同じ情報産業のなかでも、AI革命以外はやりたくない。たまに、間違ってちょこっと(AI革命以外に)行って失敗したというのもありますが、とにかく基本はAI革命に集中するということです」と話した。
また、これまでのテクノロジーの歴史を振り返り、今後のAIについて、「人類はテクノロジーを進化させてまいりました。最初に生み出したのは火、そして農業が出ました。代表的なもので言えば、産業革命で自動車、電気。そして、最近はインターネットというふうにあります。私はもっとも大きな革命はAIだと思っています。AIこそが人類が創造した最大の進化だと思っています」と語った。
最後には、孫正義さんは「金の卵で例えると、ソフトバンクグループは単なるお金の亡者だと思われるでしょう。思いたい人は思っていただいて結構です。しかし、私はそこに最大のゴール、願望があるというふうには思っていません。たかだか3兆円利益が出たとか出ないとかいうことで、有頂天になるつもりもありません。まだまだ道半ばということで、とにかく頑張っていきたいという想いであります」と決意を明らかにし、決算説明会を締めくくった。
孫正義さん、今後のAIに「興奮している」
なお、ソフトバンク株式会社とSB C&S株式会社が2020年10月29~10月30日に開催した法人向けイベント「SoftBank World 2020」のなかでも、孫正義さんは今後のAIへの「興奮」を語っていた。気になる人は以下の記事をチェックしてほしい。