さきほどTechCrunchDisruptにて、新しい音声認識AI”Viv”のデモが行われました。
あのSiriの開発者が開発している。ということもあり、すでにデモが行われる前から大きな話題になっていましたよね。
さっそくデモ内容と合わせて、紹介していきたいと思います。
アプリを横断して『実行』まで代行?!Siriとは比べものにならないVivの実力
今回のTechCrunchDisruptでは、Vivの開発者であるDag Kittlausが実際にVivを使って
- 天気を調べる
- ある人に花を贈る
- タクシーの予約をする
などのデモを行いました。
「天気を調べる」デモでは
といった複雑な問いかけに、Vivがしっかり文脈を理解した上で返答しています。すごい。
Siriより複雑な問い合わせにも対応できる、という前情報がありましたがその通りのようですね。
また「花を贈る」「タクシーの予約をする」というデモでは、Vivが他のアプリと連携でき、Vivから実行できることを示しました。
Siriのようにアプリを行ったり来たりせずに、Vivに話しかけるだけでやりたいことが終わるなんて、すごい良いユーザー体験。
動画で見ても、会場もデモの内容に盛り上がっていることがわかります。
VivとSiriは開発の思想が大きく違う
性能的な違いもありますが、一番の違いは開発の思想なようです。
Siriはひとつのアプリとして動作しますが、対してVivは「デベロッパーが作成したアプリに組み込めるような仕組みを目指している」そう。太っ腹すぎる。料金体形とかまだ全然わからないですが。
すでにGoogleやFacebookから買収の声がかかっているそうですが、会社のバイアウトは考えていないそう。強い信念の元で製品を開発していることが伺えます。
音声認識ツールの圧倒的スタンダードになるかも。ですね。
“Hey Viv!!”の時代がやってくる?
現状、街中で “Hey Siri!!” とか “OK Google” なんて言っている人は…まぁいるのかもしれないですが、多分少数です。別にそんなことしなくても問題なくサービスは使えるし、他にやってる人もいないので「便利かもしれないけど普通に恥ずかしい」が先に立つ感じでしょうか。
が、これがあらゆるアプリに機能として組み込まれ、音声認識によって『自分自身で何かのアクションを行うことなくVivがバックグラウンドで実行してくれる』なんて時代が来たら…はたしてどうなるでしょう?
おそらくアプリを提供する企業は、よりスマートでローカライズされた掛け声を採用するでしょうし、それによって得た余りにも便利な体験は、僕らの常識を変えてしまうかもしれないわけです。
そうなったら僕らは、割と自然に、当たり前のように “Hey Viv” なんて使っちゃうのかも知れないですね。
さて、どんなサービスにどう組み合わせて、どんなことを代行してもらいましょう?まだまだ正式リリースは先っぽいですが、今からワクワクです。
2016/10/06追記
vivがSamsungに買収されました。。今後どうなるのでしょうか?
>> ついに起動?Siri開発者が創る “実行型” アシスタントAI『viv』をSamsungが買収