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画像の照明を自在に操る新AIツール「IC-Light」公開
2024年5月7日、画像の照明を自在に操作できる新しいツール「IC-Light(Imposing Consistent Light)」が[公開]{target=“_blank”}された。このツールは、前景となる画像を入力し、テキストプロンプトや背景画像を指定することで、異なる照明条件下で撮影されたかのような画像を生成することができる。 IC-Lightは、「テキスト条件付きリライティング モデル」と「背景条件付きモデル」の 2 種類のモデルをリリースしており、[GitHub]{target=“_blank”}にアクセスして誰でも利用可能だ。 ## テキスト条件付きモデル このモデルでは、前景画像とテキストプロンプト、そして照明の初期設定を入力として使用する。例えば、プロンプトに「美しい女性、暖かい雰囲気、寝室」を指定し、照明の初期状態として「左からの光」と設定することで、指定されたシーンに見合った照明が施された画像を生成することが可能だ。 ### プロンプト: 美しい女性、詳細な顔、光と影 照明設定: 左 ![328720857-706f70a8-d1a0-4e0b-b3ac-804e8e231c0f.jpg] (美しい女性、詳細な顔、柔らかいスタジオ照明) ![328720390-fe0a72df-69d4-4e11-b661-fb8b84d0274d.jpg] :::small 画像の出典:[GitHub]{target=“_blank”} ::: ### プロンプト: 仏陀、詳細な顔、SF RGB 発光、サイバーパンク 照明設定: 左 ![328704716-68d60c68-ce23-4902-939e-11629ccaf39a.jpg] ### プロンプト: 仏像、詳細な顔、自然光 照明設定: 左 ![328704770-1841d23d-0a0d-420b-a5ab-302da9c47c17.jpg] :::small 画像の出典:[GitHub]{target=“_blank”} ::: ## 背景条件付きモデル このモデルでは、前景画像と背景画像、そしてテキストプロンプトを入力として使用する。背景画像の照明を解析し、それに合わせて前景の照明を調整することで、自然で一貫性のある画像を生成する。この技術はBriaRMBGというドメイン適応技術を利用しており、前景と背景の統計分布を複数のスケールでマッチングさせることで、照明の一貫性を保ちながら画像を合成するという。 ![328707982-0b2a889f-682b-4393-b1ec-2cabaa182010.jpg] ![328709451-5bc9d8d9-02cd-442e-a75c-193f115f2ad8.jpg] ![328710498-c1daafb5-ac8b-461c-bff2-899e4c671ba3.jpg] :::small 画像の出典:[GitHub]{target=“_blank”} ::: IC-LightはHDR空間での照明の特性を利用しており、異なる光源からの光が独立して振る舞うため、複数の照明条件を自然に組み合わせることができる。このようにして、IC-Lightはリアルで効果的な画像照明の操作を実現しているとのことだ。 :::box [関連記事:商用OK Adobeの画像生成AI「Firely」正式公開 Webアプリで「生成塗りつぶし」「生成拡張」利用可能に] ::: :::box [関連記事:AI Picasso 商用利用可能なAIアート生成ツール「Emi 2」を無償公開 クリエイター尊重するAI開発 追加学習に無断転載画像用いず] ::: :::box [関連記事:Stable Diffusionとは|今からでも遅くない、使い方の基本と知っておくべきこと] ::: :::box [関連記事:Hugging Face(ハギングフェイス)とは|AI特化版GitHubを手がける成長企業 概要と使い方を解説] :::