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2026/4/12 [SUN]
音から広がるイメージを生成AIでミュージックビデオに 全盲クリエイターが監督する映像表現プロジェクトを公開のサムネイル画像

音から広がるイメージを生成AIでミュージックビデオに 全盲クリエイターが監督する映像表現プロジェクトを公開

バリアフリーeスポーツの企画・運営や障害者の就労支援を手掛けるePARAは2026年4月8日、視覚障害者(全盲)4人が映像監督を務める映像表現プロジェクトの初作品として、ミュージックビデオ(MV)「CROWN(Water Remix)」を公開したことを[発表]{target=“_blank”}した。音から広がるイメージを生成AIで映像化することで、視覚に依存しない感覚を起点とした新しい映像表現を試みたという。 ## 視覚以外の知覚からミュージックビデオを制作 同プロジェクトでは、視覚障害のあるクリエイターが楽曲を聴き、音や触覚、状況的なイメージなど、視覚以外の知覚や感性をもとに作品の世界観やストーリーを構想する。その内容を言語化し、生成AIを活用して映像として具現化することで、ミュージックビデオを制作する仕組みだ。 ## 初作品はSARUKANIの楽曲「CROWN」をもとに制作 公開された「CROWN(Water Remix)」は、ヒューマンビートボックスクルーSARUKANIの楽曲をもとに制作されたミュージックビデオだ。音から広がるイメージをもとに映像のストーリーラインを設計し、生成AIで映像化。その世界観や物語に合わせて楽曲を新たにアレンジして完成させた。 **SARUKANI『CROWN(Water Remix)』のサムネイル画像** ![56567-72-b3283b558f4e576ffb26285ece0985b7-1280x720.webp] :::small 画像の出典:[株式会社ePARA]{target=“_blank”} ::: 制作の過程では、視覚障害のある監督が楽曲をもとに想起した感覚や情景を言葉として表現し、それを生成AIへのプロンプトとして映像生成に反映させる。AIは、見えない人の世界観や感覚を視覚的な映像として表現するための橋渡し役として機能する。 映像の着想には、新幹線に乗っている時の疾走感や、水中で歓声が聞こえない状況から生まれる孤独の感覚、太鼓の音から想起される闘争心など、聴覚や触覚に基づくイメージが取り入れられているという。こうした非視覚的な知覚を起点とした発想を、生成AIを通じて映像化するユニークな取り組みとなった。 @[YouTube] ## 視覚中心の映像制作を問い直す試み 人間は情報の多くを視覚から得ているとされるが、同プロジェクトはその前提を問い直す試みだ。視覚に依存しない知覚や感覚を出発点とした映像表現を通じて、従来の映像制作とは異なるアプローチを提示している。 ePARAはこれまで、バリアフリーeスポーツの普及や障害者の就労支援などを進めてきた。今回の取り組みは、障害の有無にかかわらずクリエイティブ活動に参加できる環境づくりを目指す同社の活動の一環として実施されたものだ。 公開されたミュージックビデオはYouTubeで視聴できる。 @[YouTube] :::box [関連記事:桑名市で開校の多度学園、日本初の「AI校歌」公開 理研AIPの作曲支援AI「超校歌プロジェクト」でメロディ生成、生徒が選んで完成] ::: :::box [関連記事:Google、ピクサー出身監督と制作した短編アニメをサンダンス映画祭でプレビュー上映へ──AIを制作工程に組み込む新たな表現手法を提示] ::: :::box [関連記事:Google ResearchとDeepMind、「StreetViewAI」を発表──視覚障害者がAIと対話しながらストリートビューを“歩く”] ::: :::box [関連記事:視覚障害者向けロボット「AIスーツケース」、新モデルを開発――大阪・関西万博で本格実証へ] ::: :::box [関連記事:国立国会図書館が視覚障がい者などのためのOCR開発を委託 AIで読書のバリアフリー化を目指す] :::

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