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2025/5/24 [SAT]
Google、生成AI新モデル「Veo 3」「Imagen 4」「Flow」を発表 ─ 音声付き動画生成と映画制作ツールで創造性を拡大のサムネイル画像

Google、生成AI新モデル「Veo 3」「Imagen 4」「Flow」を発表 ─ 音声付き動画生成と映画制作ツールで創造性を拡大

Googleは2025年5月20日、年次開発者会議「Google I/O 2025」において、映像制作を対象とした生成AIツール群「Veo 3」「Imagen 4」「Flow」を[発表]{target=“_blank”}した。これらはテキストからの画像生成、映像生成、そして映像編集までを一貫して支援するもので、動画・静止画・編集工程をAIで統合することを目的としている。 ## 音声付き動画を生成する「Veo 3」 新しい動画生成モデル[Veo3]{target=“_blank”}は、動画生成に加え、ナレーション・効果音・環境音・BGMといった音声まで同時に出力できる動画生成モデルだ。光と影の物理的整合性、カメラのパンやズームといった動きの再現性も向上しており、視覚的にも自然な表現が可能となっている。 Veo 3はテキストおよび画像プロンプトから実世界の物理法則、正確なリップシンクに至るまで、全面的に優れた性能を発揮するという。プロンプトで短いストーリーを伝えると、モデルがそれを実現するクリップを生成するとのこと。 @[YouTube] @[YouTube] Veo3は、米国のUltraサブスクライバー向けにGeminiアプリおよびFlowで利用可能となっている。また、企業ユーザー向けにはVertex AIでも提供されるという。 ## テキストから高精度な画像を生成する「Imagen 4」 Imagen 4は、Google DeepMindが開発した最新の画像生成AIモデルである。高解像度(最大2K)に対応し、布の質感、動物の毛並み、ガラスの反射など細部の表現力が強化された。また、多言語プロンプトへの対応や、ロゴや看板などに含まれる文字の正確な描写も特徴とされる。 ![wm_us_extra_batch_16_05_2015_.max-1536x1536.format-webp.webp] :::small 画像の出典:[Google Blog]{target=“_blank”} ::: ![WM_0_ComicCrocodile.max-1536x1536.format-webp.webp] :::small 画像の出典:[Google Blog]{target=“_blank”} ::: アスペクト比の柔軟な指定(1:1、9:16、2:3など)が可能となり、広告や印刷物など実用的な用途にも適応できるよう設計されている。Imagen 4は、Google Geminiアプリの「画像生成」タブ、Google Workspace(SlidesやDocsなど)との統合、さらにGoogle CloudのVertex AI経由でAPIとして提供されている。 ## 映像制作の一貫ワークフローを支援する「Flow」 [Flow]{target=“_blank”}は、VeoやImagen、GeminiなどGoogleの複数の生成AI技術を統合した映像制作ツールである。プロンプト入力によるシナリオ作成からショットの生成、編集、最終的な書き出しまでをすべてブラウザ上で完結できるよう設計されている。 @[YouTube] また、Flowでは時間軸に沿ったストーリーテリングやキャラクターの一貫性保持もAIが自動で管理し、シーン間の連続性を確保できるという。将来的にはGoogle Driveと同様のリアルタイム共同編集機能やバージョン管理機能の追加も予定されている。現在は米国の「Google AI Pro」および「Ultra」契約者向けにベータ版が提供されており、2025年内に対象地域を拡大する方針とされる。 Googleは、映画製作者にFlowへの早期アクセスを提供し、このツールでどのようにクリエイティブワークフローをサポートし統合できるかを探っている。Google I/Oでは、同社より打診を受けたデイブ・クラーク氏が、同社のツールを駆使した短編映画を公開した。 @[YouTube] ## 安全性と真正性の担保:SynthIDの導入 Googleはすべての生成画像・映像に対して、電子透かし技術「[SynthID]{target=“_blank”}」を自動埋め込みする方針を明示した。生成物にはユーザーが気づかない形で識別情報が埋め込まれており、同時に公開された「SynthID Detector」を使用することで真正性の検証が可能となる。 この日、AI生成コンテンツの識別を支援する検証ポータル「[SynthID Detector]{target=“_blank”}」をリリースした。コンテンツをアップロードすると、SynthID Detectorがファイル全体、あるいは一部にSynthIDが含まれているかどうかを識別するという。この技術は、ディープフェイクや著作権リスクへの対処手段としても期待されており、Vertex AIでは不適切コンテンツや権利侵害の検出APIとの連携も提供される。 Googleは、同社の生成 AI モデルはすべて、人間の創造性を解き放ち、アーティストやクリエイターがこれまでよりも迅速かつ簡単にアイデアを実現できるようにすることを目指すとしている。 :::box [関連記事:Google I/O 2025で示された“AIネイティブ”戦略の全貌──Gemini 2.5、AI検索、Veo 3など新機能群を発表] ::: :::box [関連記事:動画生成AI「Veo 2」を発表 – OpenAI「Sora」を上回る性能テスト] ::: :::box [関連記事:GoogleがAI動画制作アプリ「Google Vids」を発表 Gemini for Google Workspaceによる機能強化 6月リリース予定] ::: :::box [関連記事:Googleが新たな動画生成技術「VideoPoet」を発表ーー拡散モデルによる映像合成を多目的に実現] ::: :::box [関連記事:Netflix研究者ら、拡散モデルによる動画生成の動きを自在に制御する新技術「Go-with-the-Flow」を発表] :::

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