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2026/6/24 [WED]
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コードエディタ開発のZed、AIとの開発履歴を会話とひも付けて記録する「DeltaDB」発表

コードエディタ「Zed」を開発するZed Industriesは2026年6月11日、新しいバージョン管理システム「[DeltaDB]」を発表した。AIエージェントとの会話と、エージェントが編集する作業ツリーを共有可能な履歴として扱う仕組みで、ベータ版を数週間以内に初期ユーザーへ提供する予定だ。 DeltaDBは、Gitのコミット単位では拾いにくい、作業途中の細かな変更を記録する。Gitがコミット時点のスナップショットを保存するのに対し、DeltaDBはコミット間で発生する操作を細かな「デルタ」として扱い、それぞれに安定したIDを付与する。これにより、コードが変化していく任意の時点を参照できるようにする。 ## コード変更と会話を切り離さずに残す AIエージェントを使った開発では、「エラー処理を追加して」「テストも直して」といった指示に応じて、複数のファイルが短時間で書き換わることがある。最終的な差分だけを見ても、どの指示からどの変更が生まれたのか、なぜその実装になったのかを後から追いにくい。 DeltaDBは、この問題に対して、メッセージとその結果として生じた編集を並べて記録する。任意のコード行から、その変更を生んだ会話へ移動でき、逆に会話中のメッセージから、それが触れたコードへ移動できる。Zedは、AIエージェントとの会話そのものがソフトウェアの生成過程になりつつあるとして、コードと会話を同じ履歴の中で扱う必要性を示している。 ## PR前の共同作業にも焦点 DeltaDBは、Pull Requestを作成した後のレビューだけでなく、作業が進んでいる途中の共同作業も対象にする。チームメイトは、開発者がコミットしてpushするのを待たずに、作業中のスレッドへ参加し、エージェントとの会話を確認しながら注釈できる。 Zedは、Pull Requestやレビューコメントが、分離した議論とコードを後から結び直すための仕組みとして使われてきたと位置付ける。一方で、GitやCIを不要にするわけではない。チェックの実行や外部との接続といった役割は残しつつ、日々の共同作業をコミット後のスナップショットだけに閉じ込めない方向を目指している。 ## 人間とAIエージェントが同じ作業ツリーを扱う Zedは4月に公開した「[Zed is 1.0]」でも、同エディタをAIネイティブな開発環境として位置付けていた。Zedでは、複数のエージェントを並列実行でき、Agent Client Protocolを通じてClaude Agent、Codex、OpenCode、Cursorなどのエージェントとも連携できる。 DeltaDBは、この構想の基盤の一つとなる。ZedはDeltaDBを、CRDTを用いた同期エンジンとして説明しており、人間と複数のAIエージェントが、変化し続けるコードベースについて一貫した見方を共有できるようにする。人間による編集、エージェントによる編集、会話の中で生まれた判断を、同じ開発文脈の中に残す狙いだ。 DeltaDBの[Early Accessページ]では、任意の編集時点への巻き戻し、コードと会話の相互参照、任意の時点からのブランチ作成、PRではなくスレッドを共有する共同作業が主な機能として示されている。 DeltaDBの構想自体は、Zedが2025年8月に公開したシリーズB調達の発表でも示されていた。Zedは、DeltaDBのベータ版を数週間以内に初期ユーザーへ提供するとしている。 :::box [関連記事:OpenAI、Codexに作業を“見せて教える”新機能「Record& Replay」 実演した手順をスキル化] ::: :::box [関連記事:Claude Codeは誰が何に使い、成果はどこで分かれるのか――Anthropicが利用データ40万件を分析] ::: :::box [関連記事:GitHubコミットの4%がAI生成──Claude Codeは2026年末に20%へ?SemiAnalysisが「エージェント化」の転換点と分析] ::: :::box [関連記事:「食べログ」「価格.com」運営のカカクコム、全エンジニア約500人にAIコードエディタ「Cursor」を導入──開発生産性向上とAIネイティブ組織へ] ::: :::box [関連記事:Google Cloud、AIエージェント向け知識共有フォーマット「OKF v0.1」発表 社内ナレッジをMarkdownで扱いやすく] :::

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