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2025年11月27日(現地時間)、映像クリエイターであるWorkman氏が、「Steamやすべてのデジタルマーケットは“Made with AI”タグをやめるべきだ。もはや意味をなさない(Steam and all digital marketplaces need to drop the “Made with AI” label. It doesn’t matter any more.)」と投稿した。この意見に、Epic GamesのCEOである Tim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏が「Agreed(同意する)」と返信し、ゲーム制作におけるAIタグの必要性について疑問を呈した。 ## 「Made with AI」タグは “もはや意味をなさない” Workman 氏はX上で、ゲームストアに“AI製(Made with AI)”と明示することは、現在の制作現場の実態から乖離しつつあると指摘した。その後 [LinkedIn]{target=“_blank”}で投稿を補足し、一般的な制作ツールの多くにAI機能が搭載されていることから、「どこからどこまでが “AI使用” に該当するのか」という線引きが難しくなっていると説明。開示の有無によって開発者間に不公平が生じているケースもあると述べ、Valveに対しタグの撤廃を求めた。 こうした指摘は、Steamが導入したAI使用開示制度の運用上の難しさや、AIが制作ツールとして一般化していく中で、開示が“特殊なもの”として扱われ続けることへの懸念を示すものとなっている。 ![Tim Sweeney ai tag.jpg] :::small 画像の出典:[Tim Sweeney氏のXアカウントより]{target=“_blank”} ::: ## Epic CEOの賛同──「AIはゲーム制作の基本工程に組み込まれる」 Workman 氏の投稿に対し、Epic Games のCEOである Tim Sweeney 氏は「Agreed」と短く賛同したうえで、続くやり取りの中で自身の見解を明らかにした。 Sweeney 氏は「AIは今後ほぼすべてのゲーム制作プロセスに組み込まれていく」と述べ、AI使用を特別にラベルとして表示する必要性は薄れていくと指摘。著作者表示や権利状態の明確化が求められるアート展示やライセンス販売とは異なり、ゲームストアにおける“AIタグ”は制作実態にそぐわないとする立場を示した。 ## 開示を求めるSteam、受け入れるEpic──AIコンテンツをめぐる両社のスタンスの違い Steamを運営する Valve は2024年1月、「AI Content on Steam」の方針を導入し、生成AIを利用したゲームを原則受け入れる一方、開発者にAI使用状況の開示を義務づけている。具体的には、AIで生成したアートやコードなどの「事前生成コンテンツ」、プレイ中にAIが動的に生成する「ライブ生成コンテンツ」について、権利関係や安全性を確認したうえでストアページの「AI Generated Content Disclosure」欄に記載する方式を採用している。 Steamのスタンスは段階的に形成されてきた。2023年には生成AIアートを含むゲームが権利不備で却下された例が報告され、Valveは後に「権利が確認されたAIコンテンツは受け入れる」と説明。その後2024年に開示義務制度が整備され、AIを使ったゲームの“条件付き受け入れ”という形に落ち着いた。 一方、Epic Games Store は当初から生成AIを使用したタイトルの配信を認める立場を取り、AI技術そのものを理由に制限しない姿勢を採ってきた。両社はAIコンテンツの扱いにおいて、「透明性の確保を重視するSteam」と「AI使用を特別扱いしないEpic」という対照的な方針を示している。 AI使用の透明性を求める声と、技術が一般化するなかで特別なタグを付与することへの疑問が併存しており、SteamとEpicの異なる姿勢はその対立軸を象徴している。 AIが制作の基本工程となる時代に、どのような開示ルールが適切なのか。今後も議論が続くテーマとなりそうだ。 :::box [関連記事:生成AI に揺れるゲーム業界「Steam:AIを組み込めばBAN」「Epic:うちで配信すれば?」] ::: :::box [関連記事:Steam 生成AI使ったゲームコンテンツ禁止?開発者のアツい議論にValveが回答] ::: :::box [関連記事:Steam「AIを使用したゲームのBANは辞める」生成AI技術を使用したゲームの新たな取り扱い方法を発表] ::: :::box [関連記事:Google DeepMind、「SIMA 2」研究プレビュー公開──Gemini搭載で推論・一般化・自己改善が進化、生成3D世界にも対応] ::: :::box [関連記事:テキスト一行で3D世界が動く──Google DeepMind、新AIモデル「Genie 3」を公開] :::
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