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2026/7/13 [MON]
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JAXA、探査機や人工衛星が“自らの声”で対話する「Mission Buddy」を試作へ 生成AIで運用支援

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とイディナは2026年7月3日、探査機や人工衛星などの宇宙機が自らの“声”で人の問いかけに応える「宇宙機の対話認知インターフェース事業」の共創活動を開始したと[発表]した。活動は同年6月に始まっており、2026〜2027年度に対話認知インターフェース「Mission Buddy」の概念設計、試作、検証を進める。 ## 探査機との会話で過去データや運用知見を検索 Mission Buddyは、音声合成や生成AI、イディナが持つ対話基盤と人格設計基盤を組み合わせ、人が宇宙機の情報を会話形式で理解・利用するためのインターフェースだ。 探査機の運用では、適切な権限管理のもと、運用者が探査機に話しかける形で運用データや過去の知見へアクセスする使い方を検討する。過去に同様の異常が発生していないかを尋ねるなど、必要な情報を会話で探せるようにすることで、運用者の認知負荷を軽減することを目指す。 宇宙機の状態把握や過去データの確認は、数値、文書、グラフなどの視覚情報に依存している。長期間にわたるミッションでは、こうした記録に加え、過去のデータや運用経緯を熟知した担当者の経験も重要になる。一方、経験に基づく「暗黙知」は文書やグラフだけでは伝えにくく、運用者の交代時にどう継承するかが課題となっている。 ## 宇宙機ごとの“声”や語り口を設計 一般利用者向けには、展示館を訪れた子どもが「いま、どこを飛んでいるの?」と質問すると、探査機が自らの声で現在の旅路やミッションの目的を説明するような対話体験を想定する。 人格設計基盤では、対象となる宇宙機やミッションの特性、役割、語り口、回答できる情報の範囲などを整理する。単に探査機を擬人化するのではなく、それぞれのミッションに合った一貫性のある応答を、正確性や安全性を保ちながら生成するための仕組みと位置づけている。 Mission Buddyは、ミッション情報、観測データ、運用知見、研究成果などを基盤に、研究者や運用者、教育機関、一般利用者を対話でつなぐ。運用支援だけでなく、ミッションの理解促進、学習支援、科学コミュニケーション、多言語での情報発信などへの活用も検討する。使用する生成AIモデルや具体的なシステム構成、宇宙機本体への搭載の有無などは明らかにしていない。 ## 2026〜2027年度にプロトタイプを実証 今回の取り組みは、JAXAと民間事業者が宇宙関連事業の創出に取り組む「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の事業コンセプト共創フェーズとして実施する。 2026〜2027年度にプロトタイプを構築し、実際の運用現場やJAXA相模原キャンパスの展示施設「宇宙科学探査交流棟」で実証する。現在運用中、または今後運用される探査機や人工衛星を対象に、各ミッションの特徴や語り口を反映した対話体験の価値を検証する計画だ。将来的には、展示館や科学館での常設利用、配信コンテンツ、学習支援、技術継承支援などへの展開を目指す。 :::box [関連記事:JAXA、地球観測データを「生成AIから呼び出し」可能に──Python API v0.1.5でClaude Desktop向けMCPサンプル追加] ::: :::box [関連記事:NASA とAnthropic、Claudeで火星探査車の走行ルートを生成──パーサヴィアランスがAI計画で合計456メートル走行] :::

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